« ヒメマダラカモドキサシガメ? | トップページ | テンスジキリガ?(改題) »

2011年12月16日 (金)

タマバエの一種の幼虫

ツバキの葉の裏に産み付けられた蛾の卵塊に、小さな赤いうじ虫がくっついていました。

_dsc0889_2
卵塊の周囲に沿ってゆっくりと移動しています。

_dsc3002_2
ときどき卵に口吻を押しつけるような動作を見せるのですが、実際に食べている様子はありません。餌と認識してはいるものの卵殻に歯が立たないのか、あるいは何らかの弱点のある卵でも探しているんでしょうか。体長は約1.4mmです。

_dsc2966
はじめヒラタアブの幼虫かと思いましたが、ハンマーさんのブログでよく似たうじ虫型の幼虫がチャタテムシの卵を食べている画像を見つけました。タマバエの一種だそうです。「タマバエ・幼虫」で検索すると似たような幼虫の画像が多数出てきました。この仲間にはアブラムシやコナジラミ、また蛾の幼虫を食べる種までいるそうです。ひょっとしてこいつは、蛾の卵が孵化するのを待っているのかな?

(2011年12月5日・神戸市須磨区 奥須磨公園)

|

« ヒメマダラカモドキサシガメ? | トップページ | テンスジキリガ?(改題) »

双翅目」カテゴリの記事

コメント

ぷくぷくに育っているところを見ると、充分に餌をたべてきたんでしょうねー。胸のあたりに特徴的な黄帯があるのはネットでもあまり見かけないので、ショクガタマバエとは別属ではないかと。

投稿: ezo-aphid | 2011年12月17日 (土) 19時18分

チャタテムシの卵を食うタマバエは、羽化させた成虫を専門家に見て頂いたところ、 Lestodiplosis属らしいという連絡を頂きました。もっとオスの標本がないとはっきりしたことは分からないそうです。いずれにしても、タマバエには未記載種が山のようにいるようですので、このタマバエも未記載の可能性が高そうです。

投稿: ハンマー | 2011年12月17日 (土) 22時37分

ezo-aphidさん、おはようございます。
ショクガタマバエの名前は聞き覚えがあったのですが、ショクガ=食蚜=アブラムシを食うということは今回調べるまで知りませんでした。見ていてもヒラタアブの幼虫かと思って見過ごしていたかも知れないので、今後注意しておきたいと思います。ありがとうございました。

投稿: おちゃたてむし | 2011年12月18日 (日) 06時45分

ハンマーさん、おはようございます。
そちらのもやはりショクガタマバエとは別属ですか。卵食いはアブラムシ食いとは仲間が違うんでしょうか。属レベルまで知るにはやはり成虫を手に入れないと無理なんでしょうね。情報ありがとうございました。

投稿: おちゃたてむし | 2011年12月18日 (日) 07時03分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: タマバエの一種の幼虫:

« ヒメマダラカモドキサシガメ? | トップページ | テンスジキリガ?(改題) »