オナガコバチ科の一種(Torymus sp.)(改題)
この日初めて見たきれいなオナガコバチです。
カクレミノの葉裏で静止していて、すでに越冬態勢に入っていたのかも知れません。体長約3.1mm、産卵管を含めて6.6mmほどあります。
まだ気温が高いせいか撮影を始めると歩き出してしまって、じっくり撮ることができません。葉表まで廻り込んだ末、翅をひろげて逃げてしまいました。
(2011年11月28日・明石公園)
* 12月5日・画像追加 *
ezo-aphid さんから「翅脈の長さの比、後腿節のトゲ」が見えれば・・・というご要望をいただきましたので、拡大画像を追加します。と言っても上の写真を単にトリミングしただけなので役に立つかどうか判りません。
* 12月22日・追記とタイトル変更 *
ezo-aphid さんから上條先生に照会していただいた結果、当初のezo-aphid さんのお見立てどおり Torymus 属 であるとのご返事をいただきました。タイトルに種名を加えておきます。
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コメント
こんばんわ。
師走に入り、コバチの師匠も多忙期に入られたために、ここしばらくお相手できないそうです。DiomorusかTorymusあたりではないかと思うのですが、門前の小僧の見立てなので、さっぱりあてになりません。「翅脈の長さの比、後腿節のトゲ」が見えれば、もう少し迫れそうなのですが・・・。これほど長い産卵管が必要とするのは、分厚いゴールを作るタマバチに寄生するためなのでしょうね。
投稿: | 2011年12月 5日 (月) 21時15分
↑↑↑↑、・・・・・・言わぞもがなの、また。
投稿: ezo-aphid | 2011年12月 5日 (月) 21時20分
ezo-aphidさん、おはようございます。
今回は残念ながらアップで撮る前に逃げてしまったので、細部の見える写真がありません。
参考になるかどうか、とりあえず既出の画像の部分拡大を出しておきます。
お師匠さまによろしくお伝え下さい。
投稿: おちゃたてむし | 2011年12月 6日 (火) 07時02分
ありがとうございます。この部分はピントずれと思ってたのですが、拡大すると合焦してることが判ります。databaseで調べなおしたら、DiomorusはTorymus属のシノニムで、しかも400種余を含む大属となってました。日本には、クリタマバチやモウソウタマコバチなどに寄生する8種ほどがいることになります。拡大図から、後腿節先半に突起は無く、翅脈長比はsmv(基部から最初の曲がり):mv(曲がりから点の基部):pmv(点の基部から末端):stv(点の高さ)=56:45:10:7となりました。属名の正否を含め、ここから先は先生にお願いしようと・・・・。
投稿: ezo-aphid | 2011年12月 6日 (火) 09時27分
ezo-aphidさん、こんばんは。
不鮮明な画像をそこまで解読していただいてありがとうございます。
DiomorusやTorymusで画像を検索すれば似たのが沢山出てきました。やはり金属緑色のものが多いようですね。この長い産卵管を虫こぶに突き刺している場面を見たいものです。
投稿: おちゃたてむし | 2011年12月 6日 (火) 21時51分
お師匠さんのお言葉は、「オナガコバチは Torymus 属で、こんなに大きな種はめったに採集できません」とのことで、持ち合わせ標本も少ないようです。どうやら希少種のようで、画像だけでは種名は決まらないようです。
投稿: ezo-aphid | 2011年12月22日 (木) 11時57分
ezo-aphidさん、
今回もお見立てが当たっていたのですね。
珍しい種なら採集しておけば良かった?とも思いますが、見つけた時点でそれが分からないので仕方ないですね。
タイトルに属名を入れておきます。ありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2011年12月22日 (木) 14時20分