コナカゲロウ科の一種(Coniopteryx sp.)の幼虫(改題)
何かの幼虫だとは思うのですが、今のところ見当がつきません。
カクレミノの葉裏でじっとしていたのですが、葉を裏返して撮影を始めると元気に歩き始めました。
歩く途中で何か白い物をくわえています。最初ダニかと思いましたが、脚は6本のようだし、顔の感じはカメムシ類のようにも見えます。体長約1.9mmです。
1枚目の写真の一部拡大です。顔の下から左右に髭のような、肉質の突起のようなものが伸びています。
(2011年11月30日・神戸市垂水区 学が丘北公園)
* 12月11日・追記とタイトル変更 *
フッカーSさん、ezo-aphidさんからのご指摘で、コナカゲロウ科の一種(Coniopteryx sp.)の幼虫であることが判りました。詳しくはコメントをご覧下さい。実はこの仲間の成虫には未だお目にかかる機会がありません。幼虫がいるのなら成虫もいずれ見つかるはずと期待しています。タイトルを「不明幼虫」から表記のように変更しました。
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コメント
こんにちわ。
コナカゲロウ科の幼虫(種類は分かりませんが、そこら辺の最普通種かも)ですね。
予想ではシロコナカゲロウ辺りだろうと思ってますが、あくまで予想です。属はConiopteryxで合ってると思いますのでとりあえずは「Coniopteryx sp.」でどうでしょうか。
「BugGuide.Net」で「Dustywings (Coniopterygidae)」を検索するか、Googleで「Coniopterygidae Larva」を検索してみると、よく似たオレンジの幼虫がいくつも出てくると思います。
成虫の画像はたくさんありますが、不思議と幼虫の画像は無いですね。頭部側の白紋が両脇に分かれてるの(国内のサイト)が数枚ありましたが、たぶん齢が異なる同種だと思います(これも予想ですが)。
※上記コメントは、「リンベの閑居記」の2011-11-27「不明の虫→コナカゲロウ科の幼虫」に書いたコメントをそのままコピーしました(笑)。
投稿: フッカーS | 2011年12月11日 (日) 07時27分
九大の「mokuroku」を見ると、コナカゲロウ科は5属5種とのこと。tukikuiさんの2011.02.27(tukik.exblog.jp/14329249/)は、別属のコナカゲロウ幼虫でしたが、そこのコメント群が参考になると思います。結論はフッカーSさんと同じですが、千葉大学のサイトに載っている Coniopteryx sp.1 に該当すると思います。
これはたぶん終齢幼虫ですよね。まもなく「薄い板状の二重まゆを作って、その中で蛹化する」のではないでしょうか。Hepotaさんの2011.06.28に、同種?の寄生された前蛹と、マユが載っています。結局はヒゲナガクロバチ科が羽化したので、成虫は不明だったようです。
投稿: ezo-aphid | 2011年12月11日 (日) 10時05分
フッカーSさん、こんばんは。
早速検索してみました。まさにこの仲間ですね。
自分ではかなり難物と予想していたのに、あっさりと解決してしまって少し拍子抜けの気分です。
脈翅目の幼虫と言うと例のアリジゴクや孫太郎虫のような立派な大顎がつきもののように考えていたのですが、こんな顔をしたのもいるんですね。
実はコナカゲロウ類は未だに撮影したことがありません。今度は成虫を見つけたいと思います。ありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2011年12月11日 (日) 21時50分
ezo-aphidさん、こんばんは。
tukikuiさんの記事には自分でコメントまで入れていたのに、近い仲間であることに気がつきませんでした。お恥ずかしい限りです。
Hepotaさんの写真にはっきりと写っていますが、頬っぺたのあたりから伸びている突起は何なんでしょうね。
投稿: おちゃたてむし | 2011年12月11日 (日) 22時05分
おはようございます。肉質の突起は、3節からなる棍棒状の「labial palpus(下唇鬚)」だそうです。触角の毛の長さにも目をひかれますねー。温帯での越冬は前蛹でなされることが多い、ともありますので、この後はマユを作って眠るのかもしれません。
投稿: ezo-aphid | 2011年12月12日 (月) 07時37分
ezo-aphidさん、
ありがとうございます。下唇鬚なんですか。そう言えばハネナガウンカ類の顔にもこんな突起が付いていますが、同じものなんでしょうか。分類群によって同じ器官がいろんな形に変化しているのが面白いですね。
越冬中の前蛹はやっぱり葉の裏にでもくっついているんでしょうかね。それなら見つける機会があるかも知れません。
投稿: おちゃたてむし | 2011年12月12日 (月) 20時45分