チャタテ科の一種(Amphigerontia contaminata)(改題)
アラカシの幹で、元気に逃げ回るイダテンチャタテを追いかけているうちに出くわしました。
動きが鈍いのは気温のせいもあるでしょうが、なんとなくくたびれた感じでかなり弱っているのかも知れません。
いつものように吉澤先生の翅脈図で絵合わせを試みたのですがそのまま当て嵌まるのが見つからなくて、科もわからずじまいです。
(2012年1月12日・明石公園)
* 2012年1月27日・追記とタイトル変更 *
写真の種について psocodea さんから、チャタテ科 Amphigerontinae 亜科の Amphigerontia contaminata であろうとご教示いただきました。一昨年にまとめられた亜科で、A.contaminata もその時に日本から初めて記録されたということです。同じ亜科の別属がそらさんのブログに 登場しています。タイトルの「チャタテムシの一種」を修正して種名を入れました。
| 固定リンク
「チャタテムシ目」カテゴリの記事
- クロフチャタテ科 Aaroniella sp.(2019.07.02)
- クロフチャタテ科 Aaroniella sp.(2018.10.31)
- コナチャタテ科の一種(?Embidopsocus sp.)(2018.03.24)
- 卵塊に糸をかける?トビモンケチャタテ ?Valenzuela gonostigma(2017.07.05)
- ヨツモンホソチャタテ・翅脈異常?(2017.03.30)
コメント
Amphigerontia contaminata だと思います.僕のウェブの論文のリンクから,2010年の Amphigerontinae 論文をダウンロードしていただくと,翅の写真も出てます.このとき日本から初めて記録された種ですが,ヨーロッパから日本まで広く分布しています.いずれにしても神戸からなら本州初記録です.
投稿: psocodea | 2012年1月27日 (金) 09時15分
psocodeaさん、こんばんは。
本州初記録とは嬉しいことです。
教えていただいた論文で翅の写真を拝見しました。ぴったり一致しますね。Amphigerontinae亜科についてはそらさんのブログのNeopsocopsis hirticornisの記事へのコメントを読んでいたはずなのですが、関連に気がつきませんでした。双方の写真を比べると翅脈の基本構造が一致することがわかります。よく見ておかないといけませんね。タイトルに種名を入れておきます。ありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2012年1月27日 (金) 20時25分
こんばんは、
Amphigerontia contaminata 本州初記録、おめでとうございます。
良いですね、こちらは相変わらず苦戦していますが、土日は天気だけは良さそうなので探し回るしか無さそうです(^^)。
投稿: そら | 2012年1月27日 (金) 20時55分
そらさん、こんばんは。
ありがとうございます。そらさんの、日本初の標本というほどではないですが・・。
それにしてもそらさんのNeopsocopsis hirticornisの記事、ちゃんと目を通していたはずなのに全く勉強していませんでした。
こちらでもここ数日、寒い上に風が強く、虫探しにはいいところなしですね。
投稿: おちゃたてむし | 2012年1月27日 (金) 22時00分