ワムシ類
堀の水の中にいたワムシ類です。
その1.ツボワムシの一種
卵を一つぶらさげています。ワムシ類の多くの種は単為生殖を行い、孵化した卵はすべてメスになりますが、条件が悪くなるとオスが生まれ、受精してできた卵は悪条件に耐える休眠卵になるそうです。アブラムシに似ていますね。
口の周りの繊毛を動かして泳ぎ回り、また水中の食物を集めます。
こちらは別個体で、同種か否かはわかりません。ピントが浅くてわかりにくいですが、卵を3個持っています。
その2.ハネウデワムシの一種
非常に速く泳ぎまわるので倍率を上げて撮れません。体の横に羽根のような付属肢があるのでこの名があります。付属肢は3本一組で4ヶ所についているそうですが、この写真ではわかりません。普通に泳いでいるときは他のワムシ類と同じように繊毛の動きに頼っていますが、時々この「羽根」を閃かせ、一瞬で視野から消えます。
その3.ネズミワムシの一種
尻尾のように見えるのは趾(あしゆび)と呼ぶそうで、これが2本あればフタオワムシ属、1本に見えれば(2本のうち1本が目立たない)ネズミワムシ属になるということです。比較的ゆっくり泳ぎます。
(2012年1月11日・明石公園 桜堀で採集)
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