チャマダラキリガ
労多くして見返りの少ない「落ち葉めくり」の収穫としてはこの日最大の獲物でした。
特徴的な翅の模様を見てこれは簡単に身元が割れそうだと見くびったのが間違いで、手元の図鑑や関連のサイトを当たってみてもぴったり来るのが見つかりません。斑紋の特徴からチャマダラキリガと見当をつけてみましたが、非常に変異の多い種だということで、いくつかの画像を見るとそれぞれがまるで別種のように見えます。まあ、それだけ多彩な変異のある種ならこの写真のようなのもいるんだろう、という程度の根拠ですがとりあえず種名を付けておきました。
撮影し易い場所に移そうと落ち葉を持ち上げた拍子にうっかり取り落としてしまいましたが、全く動きません。死んでいるわけでもなさそうです。
(2012年1月12日・明石公園)
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コメント
シブい和服のような斑紋ですねー。種名は正解のようです。
翅基部の「黒い三角」と、腎状紋と翅端の中間の前縁にある「褐色の台形」はチャマダラの特徴である、と近縁種のクロチャマダラキリガを記載した杉さんは書いています。これは雄のようですが、未交尾のまま越冬するんでしょうかね・・・・・・。
投稿: ezo-aphid | 2012年1月23日 (月) 23時25分
ezo-aphidさん、おはようございます。
この種名で正解でしょうか。
ここに挙げていただいた二つの特徴も含めて、参照したサイトの画像はそれぞれ斑紋の一部は写真の蛾と一致するのですが、あまりに変化が多いので自信がありませんでした。
蛾の種名については見込み違いが多いのでほっとしました。ありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2012年1月24日 (火) 07時29分
遅ればせながら私も賛成です。
もう一つクロチャマダラとの違いに後縁(翅端)の形状があります。
チャマダラは波打つようになっており、クロチャマダラは平坦です。
ただ、雌雄についてはezo-aphidさんとは確信がないものの異なっています。
未だ雌雄をハッキリさせることができていないのですが・・・。
数ある一般的な特徴の中から腹部からお尻の様子を見ており、私の出会っている♂ではないかと思っているものとの比較です。
腹部が短く、尻毛もあるが短い。♂かもしれないものは後翅端近くまであり尻毛ももう少し長いのです。
この二つは多くの種の♂の特徴でもあるので・・・・。但し。例外もあるので確かではありません。
交尾および産卵時期については、ezo-aphidさんと同じで幼虫が育つことができる新芽が芽生える春先ごろと思われます。
投稿: YAMKEN | 2012年1月24日 (火) 15時17分
YAMKENさん、こんにちは。
ezo-aphidさんに続きYAMKENさんのお墨付きもいただけてひと安心です。
雌雄の別については私には全く判断が出来ませんが、このくらいの大きさの蛾の場合でも外見上の違いは大きくないんですね。普通の生態写真では腹端など見えないことが多いので、数多くの実例を見てこられた方でなければ見分けるのは難しいのでしょう。
蛾の種名を調べるときはいつもそうですが、ある程度見当をつけるとまずYAMKENさんのHPでリストに含まれているかどうかを確かめます。そこにあればこのあたりにも分布することがはっきりするので、心強いというわけです。
これからもよろしくお願いします。
投稿: おちゃたてむし | 2012年1月24日 (火) 16時39分