トビモンケチャタテ?卵塊の糸かけ
2ヶ月ばかり前にカクレミノの葉裏で同様の行動をしているケチャタテ科の一種(Valenzuela scriptus)を掲載しましたが、これは同じ属のトビモンケチャタテ(Valenzuela gonostigma)だと思います。
ヤツデの葉の裏で卵塊に糸をかけていました。冬場には各種の常緑樹の葉裏でこのようなチャタテムシが見られますが、大きくて丈夫なヤツデやカクレミノは特に好まれるようです。
産みつけられた卵はたったの4個ですが、糸はかなり広い範囲を覆うように張っているようです。体軸をゆっくり回転させながら卵塊を跨ぐように頭部を往復させ、糸を張っていきます。かなりの速さで糸をかけて行く様子は動画でお見せできれば面白いと思いますが、私の虫撮りカメラにはその機能がないので連続写真でお茶を濁しておきます。
卵の数が少ないのは、すでにこのメスが数多く産卵してきてこれが最後の卵だということを物語っているのかも知れません。
(2012年1月17日・神戸市垂水区 舞子墓園)
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