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2012年1月24日 (火)

モッコクトガリキジラミ(改題)

ソテツの葉の裏を見上げていると鮮やかなオレンジ色の点に目がとまりました。

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初めて見る種のキジラミです。先の尖った翅の形や翅脈を見ればトガリキジラミ科でしょう。


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今頃の季節常緑樹の葉裏でよく見られる種(例えばこちら)に比べると随分ずんぐりした体つきです。体長約2.8mm、翅端まで5mmほどです。

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顔つきもよく見る種とはかなり印象が違います。ほんとにトガリキジラミ科でいいんでしょうか。

(2012年1月12日・明石公園)

* 2月9日・追記とタイトル変更 *

trioza-bagus!さんから、写真の種はモッコクトガリキジラミ Trioza ternstroemiae の羽化したてのメスであるとご教示いただきました。1日たつと体色が黒くなり、上翅にも斑紋が現れるとのことです。詳しくはコメントをご覧下さい。タイトルを「トガリキジラミの一種」から「モッコクトガリキジラミ」に変更しました。

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半翅目」カテゴリの記事

コメント

 こんにちは.
 北隆館の大圖鑑の検索表に拠れば、前翅の径分脈(径脈の誤植?:R脈)、中脈(M脈)、肘脈(Cu脈)がほぼ一点から分岐するのはトガリキジラミ科となっています。拙ブログ「トガリキジラミ科の1種( http://wolffia.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_c18b.html )」の4番目の写真を御覧下さい。
 御参考まで。

投稿: アーチャーン | 2012年1月25日 (水) 11時15分

アーチャーンさん、こんばんは。
実はアーチャーンさんの、分類上の要点を分かり易く解説された記事にはこれまでに何度もお世話になっているのですが、このトガリキジラミに関する記事も拝見していました。上の写真ではCu脈の色が薄くて見づらいのですが、件の3本の翅脈はほぼ一点に集まっています。ただこれまでに見たトガリキジラミ科とは随分雰囲気が違うので少し不安があったという次第です。
そのうち属名くらいまでわかればいいのですが。ありがとうございました。

投稿: おちゃたてむし | 2012年1月25日 (水) 20時15分

こんばんわー。トガリキジラミ科の中では、(たぶん)丸みが強い方なのでかわいらしく見えますねー。この科は南方系らしく、北国の参考書では属名の見当もつけられません。ただし、横面図で胸背部などに顕著に見える毛があることから、Trioza属やBactericera属からは外れるのでしょう。
幼虫の寄生植物が判ると、所属候補を少しは絞れると思うのですが・・・・。Nature Studyには載っていない種類なんでしょうね、たぶん。

投稿: ezo-aphid | 2012年1月27日 (金) 23時20分

ezo-aphidさん、
ご検討ありがとうございます。
体色や体型がよく見かけるこの仲間とは随分違った印象なので気になりました。いつも通っている公園で初めて見た種で、どんな植物で繁殖しているのか見当がつきません。幼虫を見たとしても成虫が一緒か、持ち帰って羽化でもさせないと同種と確認できませんね。Nature Studyは未だに見ていないのですが、載っていないでしょうかね・・・。

投稿: おちゃたてむし | 2012年1月28日 (土) 06時56分

通りすがりの者です.このキジラミはモッコクトガリキジラミTrioza ternstroemiaeですね.羽化したての雌です.1日たつと体が黒くなり,上翅にも斑紋が現れるんですが.ちなみに関西地域では初記録ですね.この種は原産地が沖縄で植物について全国的に広がっており,関東では公園の植え込みにモッコクがあればまずいます.

投稿: trioza-bagus! | 2012年2月 8日 (水) 21時04分

trioza-bagusさん、ご教示有難うございます。
学名で検索して、原記載を拝見してきましたが、その側面図でこの種を言い当てるのは素人には難しいですねー。特徴的な翅の斑紋が見えても、この種を見つけられたかどうかは疑問です(トガリキジラミ科分類の総説的な文献があれば、と思いますのでご紹介いただけると有難いのですが)。
ところで、論文のFig.2 Gは顔面の正面図がありますが、そこの一対の大きな円はこの写真では見えません。・・・なぜなのでしょうか。

投稿: ezo-aphid | 2012年2月 8日 (水) 22時38分

ezo-aphidさん,こんばんわ.
キジラミ類のまとまった文献はありません,もう少しお待ちください.キジラミの顔面の大きな円?たぶんAntennal socketですね,触角基部が膜状になっており,硬化部に大きな穴が開いています.発色していない個体なので,膜状部が分かりにくいですがよく見ると写真でも確認できますよ.

投稿: trioza-bagus! | 2012年2月 8日 (水) 23時15分

trioza-bagus!さん、はじめまして。
ずいぶん目立つ色をしていると思っていましたが、これは羽化したてのせいでしたか。
この写真を撮った公園でもモッコクは多いですが、このような体型のトガリキジラミは初めてのような気がします。今後注意しておきたいと思います。
Antennal socketは元画像を拡大して確認しました。確かに掲載写真のサイズではわかりづらいですね。
タイトルを修正して種名を入れておきます。ご覧の通りの素人のブログですが、たまに覗いていただければ幸いです。ありがとうございました。

投稿: おちゃたてむし | 2012年2月 8日 (水) 23時58分

ezo-aphidさん、こんばんは。
幸運にも専門の方のお目にとまったようで、謎のトガリキジラミの種名を教えていただくことができました。次は寄主植物上で正常な色の成虫や、幼虫も探してみたいと思います。ありがとうございました。

投稿: おちゃたてむし | 2012年2月 9日 (木) 00時10分

こんばんわ。あれこれ探してたら「Psylloidea of Taiwan vol.1 」(Yang,2009)という本の内容が見つかりました。「 psybugs.biota.biodiv.tw/node/402 」で探すと、台湾産キジラミ上科の6科44属の検索表が見られます。英文ですが、翅脈、頭部、後脛節、尾端の図がついていて、ある程度は絵合わせで調べられそうです。それによると、このモッコクトガリキジラミは、翅脈と脛節の棘数からCecidotrioza属に入るような気がします。南方系、または標準的ではない翅脈のキジラミ類について、見当をつけるのに参考になりそうです。
種類数が多いトガリキジラミ科14属とキジラミ科18属については、第2巻(以降?)に載るようです。

投稿: ezo-aphid | 2012年3月 9日 (金) 22時52分

ezo-aphidさん、おはようございます。
お示しいただいた検索表の翅脈図を見ると(それ以外は理解できませんが)、確かにTrioza属よりもCecidotrioza属に近いように見えます。先のコメントで言及されたTrioza ternstroemiaeの原記載を見れば、写真の種はこれに間違いないと思いますが、研究者によって見解が違うんでしょうか。あるいは原記載が1993年なので、その後所属が変わったということでしょうか。本当は日本産キジラミ類の同様の文献があればいいんでしょうね。

投稿: おちゃたてむし | 2012年3月10日 (土) 07時29分

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