« ニセケバエ科の一種(?Scatopse sp.) | トップページ | キアシブトコバチ »

2012年2月 9日 (木)

ヒメコバチ科Pediobius bifoveolatus (Ashmead)

2年前に撮ってそれきりになっていた写真ですが、本日のBABAさんの記事で種名が判明しましたので登場させることにしました。ヒメコバチ科のPediobius bifoveolatus (Ashmead) です。

_dsc4756

_dsc4760
BABAさんの撮られたものよりやや大きくちょうど2mmほどの体長がありますが、同種に間違いないと思います。体長の他に体色と、頭部の相対的な大きさに少し差があるように見えますが、ひょっとして雌雄の違いでしょうか。詳しくはBABAさんの記事とそれに対するコメントを参照して下さい。
Pediobius属は昨年にも2種(P.atamiensis とP.?crassicornis)が登場していますが、どれも胸部背面に独特の複雑な彫刻があります。先の2種の記事に合わせて、その部分の拡大画像も出しておきますので是非見比べてください。

_dsc47662
BABAさんの記事へのコメントで言及されている「中胸背板の一対の大きくて滑らかな窪み」が三角形のパラボラ鏡のようです。その真ん中から剛毛が伸びているのは集音マイクだったりして。冗談はさておき3種それぞれに実に見事な造形だと思います。

(2011年1月10日・神戸市垂水区 学が丘北公園)

|

« ニセケバエ科の一種(?Scatopse sp.) | トップページ | キアシブトコバチ »

膜翅目」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
集音マイク!そんな働きを感じさせる構造に見えますね。しかし見事な造形ですよね。たまに、これを美しいと思うのは私だけ?と自分を疑う事がありますが、思いが同じだと安堵します。まだまだ、おちゃたてむしさんのハードディスクには、お宝が眠っているのでしょう(^^;;毎度の事ながら期待しております。

投稿: BABA | 2012年2月 9日 (木) 22時43分

BABAさん、おはようございます。
ほんとにきれいなハチですね。おかげさまで種名が決まりましたが、ezo-aphidさんと同じくこれがもっと大きければ・・・と、つい想像してしまいます。長いこと撮っているので古い写真は沢山あるのですが、行動範囲が狭いので同じようなものばかりです。それでもネタ切れの時には何か引っ張り出してくることになりそうですが。

投稿: おちゃたてむし | 2012年2月10日 (金) 06時36分

こんばんは。

 おわぁ~、凄い画像。

 窪みに毛が一本・・・本当に目的がありそうですね。
驚いたのは、普通、ハチの単眼は頭頂に無造作に並んでいるように見えるのに対し、このコバチは角度をつけて・・・意味ありげに並んでいますね。

 この作りの違いは・・・うむぅ。

投稿: syuichi | 2012年2月10日 (金) 18時40分

syuichiさん、こんばんは。
この窪みといい、網目状、また波状の畝といい、何か理由があるんでしょうか。
単眼については、私は並び方より後方の一対が球状ではなく楕円状に見えるのが気になりました。
昆虫は細部を見れば見るほど面白いですね。

投稿: おちゃたてむし | 2012年2月10日 (金) 20時29分

 こんばんは。
私には楕円ではなく、斜めに角度をつけて配置されてるように見えるのです。
斜め後が特に見えるように。

投稿: syuichi | 2012年2月10日 (金) 20時50分

syuichiさん、おはようございます。
なるほど、よく見れば確かに斜め後方を向いていますね。
以前掲載した同属2種も改めて見ると同じ特徴が認められます。
数は少ないですが、クモの単眼の配置にちょっと似ていますね。

投稿: おちゃたてむし | 2012年2月11日 (土) 06時31分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ヒメコバチ科Pediobius bifoveolatus (Ashmead):

« ニセケバエ科の一種(?Scatopse sp.) | トップページ | キアシブトコバチ »