ヒゲナガクロバチ科の一種
前回、前々回に続いてマテバシイのひこばえです。周囲の同じような木の葉を捜してもほとんど何も見つからない時に、わずか数本固まったひこばえで何種類ものコバチやクロバチが見つかるというのは不思議です。理由はわかりませんが、虫探しをしているとこういうことはよくありますね。
前回のTelenomusのすぐ近くにいたのでこれも同種だろうと思っていましたがモニタを確認すれば別種です。体長約1.2mm、ハラビロクロバチ科のようにも見えましたが、胸部背面に見える西洋の楯のような形が独特です。いつものように山岸先生の「寄生蜂の解説」にあたってみると、ヒゲナガクロバチ科として同様の背面を持つ標本の写真が出ていました。翅脈の形や触角の節数も一致するので間違いないと思います。
さらにこの科名で検索するとHepotaさんの「長坂蛾庭」に、コナカゲロウの蛹に産卵する同科Ceraphron属の画像が出てきました。掲載当初にも見ていて感心した記憶があったのですが、今回の写真と結びつきませんでした。かなりよく似ているので、同属の可能性も高いと思います。
眠りから覚めて歩き出したところで顔面を一枚。ちょっとトリミングし過ぎですね。
(2012.02.16・学が丘北公園)
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