クモタマゴクロバチ属の一種とニホンヒメグモ幼体
どちらもルーペの助けがなければ形も掴めない大きさですが、オレンジと黄色の色合いが目を惹きました。
マテバシイの葉裏で隣り合ったハチとクモです。ハチは以前掲載してひげぶとさんにクモタマゴクロバチ属(Idris)の一種と教えていただいたものと恐らく同種、クモはニホンヒメグモの幼体だと思います。
このIdrisは体長約1.3mmと、以前掲載した個体よりやや大きめですが、他には違いは無さそうです。クモの卵のうに寄生するということですが、ニホンヒメグモもホストになるんでしょうか。このサイズのコバチやクロバチ類で、このような虹色に光る複眼は他にあまり見ないように思います。
こちらニホンヒメグモの幼体は体長0.8mmほど。この時期葉裏でよく見かけます。クモの単眼はこの写真のように照明の角度によって強く反射することが多いですが、昆虫の単眼はこのような反射は見られないように思います。基本構造が違うんでしょうか。
(2012.02.16・学が丘北公園)
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コメント
おちゃたてむしさん、こんばんは
Idris属のハチは、本当に可愛いですね。
日本に分布するこの属に関する知識は基本的にほとんど整理できていませんが、
形態的には、以下のポイントを基準にすると「同定」ではなく、「種の判別」は可能かもしれません。
1)体長
2)全身のプロポーション(体長:体幅)
3)後胸突起の形状。
4)触角の球桿部(クラブ)のプロポーション(縦横比)
5)さらに触角の各節の比率
投稿: ひげぶと | 2012年2月26日 (日) 00時35分
ひげぶとさん、おはようございます。
なるほど、種名は判らなくても必要な特徴を確認して整理すれば「判別」はできると言うことですね。
それが出来れば自分なりに名前をつけて「図鑑」を作るのも楽しいかも知れません。
でも何しろ小さくて、特に触角の細部などは解像力の限界を超えているので難儀しそうです。
この属はやっと2種を撮影しただけですが、これから段々と画像が増えていけば教えていただいた判別点を元に整理を試みたいと思います。
ありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2012年2月26日 (日) 06時43分