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2012年3月14日 (水)

ヒトデの幼生(Bipinnaria)

ヒトデ類のビピンナリア(Bipinnaria)期幼生です。

_dsc2034
肉眼で見える程度の大きさがありますが、ほとんど無色透明で光を反射せず、採集物を入れたシャーレを実体顕微鏡で覗いていても見逃すくらいです。
体を取り巻く帯のような部分は繊毛環で、ここにびっしりと生えた細かな繊毛の運動によりごくゆっくりと前進します。体の中ほど、前方(画面左)に向かって漏斗状に開いているのが口で、続いて食道、その後ろの白っぽい部分に胃や腸があります。
ビピンナリア期の次がブラキオラリア(Brachiolaria)期で、この段階で吸盤を生じてやがて海底に付着し、こどものヒトデになるということです。

_dsc20452
体の前部の拡大です。繊毛環に生えた細かい繊毛がなんとか見えます。

(2012.02.29・西舞子海岸で採集)




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