ハエヤドリクロバチ科の一種(?Pantoclis sp.)(改題)
ヤツデの葉裏にいた、ハエヤドリクロバチ科と思われるあめ色のハチです。
体長約2.4mm、触角は15節あります。
(2012.03.19・明石公園)
* 2012.03.29・追記と改題 *
ezo-aphidさんから、Belytinae亜科に違いないとのコメントをいただきました。さらに属についても詳しくご検討いただいていますが、とりあえず亜科名をタイトルに加えておきます。
* 2012.03.30・追記と改題 *
コメントにあるとおり、ezo-aphidさんより翅脈の特長からBelytinaeのPantoclis属ではないかというご教示をいただきましたので、タイトルの亜科名を省いて?付きで属名を入れました。
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コメント
そらさんとこで見た「Aclistaのペア」と比べると鈍重な印象ですねー、羽化直後とも見えるのは偏見でしょうか? これは翅脈の複雑さからBelytinaeには違いないのですが、国内記録は1種のみしか記録が無く調査研究の不足は間違いありません。イギリスで大きな(種が多い)属としては、Aclista, Belyta, Cinetus, Leptorhaptus, Pantoclis, Zygotaなどがあげられます。
ハエヤドリクロバチ科の専門サイト(The Diapriidae)が便利なのですが、諸事情(!?)から検索表はとても使えそうにありません。そこのIMAGEを開くと、10頁の末尾にBelytinaeの翅脈図3枚があり、数回クリックすると拡大図が見られます。1枚目の図107に翅脈の名称が載っていますが、翅前縁のmarginalisの長さとその先の三角部(stigmalis, radialis, postmarginalis)の形にも属の特徴があるように思います。 この種に対しては、marginalis が stigmalis より短いことなどから、図124のPantoclis属を選んでみましたが・・・・・、さて。
投稿: ezo-aphid | 2012年3月29日 (木) 19時15分
ezo-aphidさん、こんばんは。
"The Diapriidae"は以前教えていただいた際にも見ていて、美しい写真や精密な図には心を惹かれますが、まずどこを見れば良いかを教えていただかないことには私にはとても歯が立ちません。
教えていただいた翅脈図でPantoclis属を見ると全体の形や比率はよく似ていますね。ただ前縁の基部に近いあたりに一ヶ所翅脈の切れた部分があるのが上の写真と異なるように思います。
とりあえずBelytinaeに違いないと分かっただけでも助かります。タイトルには亜科名を付け加えておきます。ありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2012年3月29日 (木) 22時56分
ご指摘、ごもっともです(わたしも気になりました)。
しかし、翅脈のこの部分が切れることは翔の飛翔構造からみて(他属にも兆候が見られませんし)ありえないことと思います。右側の翅脈の切れた部分の描き方もおかしいので、1957年発行時の印刷ミスだと結論しました。念のため、Pantoclisと言われる画像をいくつか見ましたが、この部分が切れたものは見つかりませんでした。
投稿: ezo-aphid | 2012年3月29日 (木) 23時27分
ezo-aphidさん、おはようございます。
言われて見ればこんなところで翅を支える骨格が切れているのは確かにおかしいと思います。とすればやはりPantoclisの可能性が高そうですね。タイトルには?付きで属名を入れておきます。ありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2012年3月30日 (金) 06時43分