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2012年3月31日 (土)

オナシカワゲラ科の一種(改題)

行きつけの公園で毎年同じ時期、同じ小川の周りに多数出現してくるカワゲラです。オナシカワゲラ科ではないかと思うのですが尾毛の長さ以外の判別点がよく分かりません。翅端まで10~12mmくらいです。

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周囲をひらひらと飛び回りあたりの木の幹や葉にもたくさんとまっているのですが、こちらの動きに敏感でゆっくり撮らせてくれません。これらの写真はすべて別個体です。

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これは体色が薄く、羽化後間もない個体のようです。

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最後に顔面です。

(2012.03.27・奥須磨公園)

* 2012.03.31・追記とタイトル変更 *

ezo-aphidさんから、翅脈からオナシカワゲラ科で良いだろうとのご意見をいただきました。タイトルを「カワゲラ科の一種」から「オナシカワゲラ科の一種」に変更します。

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コメント

オナシカワゲラ科でいいのだと思います。ciniiで「Nemoura Hidaka」と検索すると新種の記載図があり、翅脈はNemoura属の典型的であると記されています。それとぴったり一致ではないのですが、前縁先半がほぼあってるので、少なくとも同科としてよろしいかと。

投稿: ezo-aphid | 2012年3月31日 (土) 19時17分

ezo-aphidさん、こんばんは。
オナシカワゲラ科で当たっていましたか。cinii論文の翅脈図を見ました。またあらためてNemourinaeで検索すると、特に海外サイトで翅脈のはっきり見える画像がたくさん出てきて、概ね上の写真によく似ています。カワゲラ類は翅脈の読める画像が少ないという思い込みがあって、よく調べずにあきらめていました。タイトルは「オナシカワゲラ科」としておきます。ありがとうございました。

投稿: おちゃたてむし | 2012年3月31日 (土) 20時52分

東海大出版会の「日本産水生昆虫」のカワゲラ目9科の成虫の検索表を眺め、オナシカワゲラ科の特徴を拾い出してみました。1)単眼がある、2)頭部は横長、3)第1ふ節は第3ふ節と同長以上で、第2ふ節は両者よりはるか短い、4)尾は短く1節のみ、5)翅脈にX字型に交差する分岐点、という組み合わせでした。どれも大丈夫そうですね。
属を調べるには尾端を見る必要があり、その主要属のNemouraだけで国内に30種以上の記録があって未記載種もいる、とのことです。となると、これ以上は調べるのに画像では難しいグループですね。

投稿: ezo-aphid | 2012年4月 8日 (日) 17時54分

ezo-aphidさん、こんばんは。
私自身では調べきれないところを詳しく調べていただいてとても助かります。ここに挙げていただいた特徴のうち尾については短いということしかわかりませんが、他の特長は画像からでも確認できるようです。
日頃街なかの公園ばかりうろついているものでカワゲラやトビケラにはあまり縁がありませんが、もっと撮ってみたいグループですね。

投稿: おちゃたてむし | 2012年4月 8日 (日) 20時30分

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