コナカゲロウ科の一種の幼虫(改題)
自分で見るのは初めてですが、tukikさんとBABAさんのブログで見ていたのですぐに同種だとわかりました。お二人にしたがって?付きで種名を掲げておきます。
トウネズミモチの葉裏でじっとしていました。体長約2.1mmです。
以前掲載した同じコナカゲロウ科Coniopteryx sp.の幼虫でも気になったのですが、口元の両側にのびている棍棒状の突起は下唇鬚だそうです。
この仲間の成虫はまだ見たことがないのですが、これでこの場所でもお目にかかれる可能性が出てきました。
(2012.02.21・明石公園)
* 2012.04.16・追記とタイトル変更 *
ezo-aphidさんのコメントにあるとおり、?付きで掲げたアトコバネコナカゲロウConwentzia pineticolaと言う線は怪しくなってきましたので、タイトルを「コナカゲロウ科の一種の幼虫」に変更します。
| 固定リンク
「脈翅目」カテゴリの記事
- クサカゲロウ孵化幼虫(2019.05.31)
- クサカゲロウの卵(2019.05.21)
- クサカゲロウの一種の幼虫(2018.11.01)
- ヒメカゲロウ類の幼虫(2017.11.13)
- クサカゲロウ類の幼虫(2017.09.27)
コメント
Googleで「morphologie von Conwentzia pineticola 」と検索すると、Entomologica Austriaca 2004 の論文pdfが見られ、同属2種の幼虫の図が見られます。図1に生きたものを、図3にアルコール標本を元にした背面図がありますが、触角と脚の長さがとても短いのです。どうやら、この形の幼虫をpineticolaとしてきたのは間違いのようです。・・・・・困りましたねー。
千葉大の資料は、羽化成虫を見てConwentziaとしたのだろうと思いますが・・・・。
投稿: ezo-aphid | 2012年4月16日 (月) 18時43分
ezo-aphidさん、こんばんは。
確かにかなり違う体型をしていますね。
「アトコバネコナカゲロウ」で検索すると出てくる画像はどれも千葉大のサイトのものと同じ触角も脚も長いタイプですが、出所が同じということでしょうか。
とにかく上の写真の幼虫もEntomologica Austriaca 2004に図示されているものとは明らかに異なるようですから、タイトルは一歩後退してコナカゲロウ科の一種としておきます。ありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2012年4月16日 (月) 21時36分
上記論文を、もう少し詳しく見ました。pineticolaは、やや高地の針葉樹に住んで3齢生幼虫の体長が4mm、psociformisは広葉樹に住み体長5mm、とあります。 この幼虫は、ご指摘の通りpsociformisかもしれませんが、2齢あたりのせいか、触角長が体長の1/2と長め(3齢幼虫の図では1/3程度)なのが気になります。
投稿: ezo-aphid | 2012年4月17日 (火) 14時42分
ezo-aphidさん、こんばんは。
4mmから5mmという3齢幼虫の大きさから考えれば写真の幼虫は2齢位でしょうね。千葉大のサイトの(pineticolaとされている)1齢幼虫も触角と脚が非常に長いので、長さの違いは齢によるものと考えていいような気がします。
投稿: おちゃたてむし | 2012年4月17日 (火) 20時43分