ヨコエビ類
以前にも何種か紹介しましたが、近所の海岸で採集してきたヨコエビ類です。おそらく本来海藻などにくっついて暮らしている仲間だと思われます。その意味ではプランクトンとは呼べないかも知れませんがこのブログではこだわらないことにしています。昆虫と違って素人に参照できる資料が少なく、大雑把な分類の見当もつきません。こんな生き物もいるんだと言う程度の紹介です。
その1.
同時に採集したカイアシ類その他のプランクトンの中ではかなり大きく見えますが、これで成体なのかこどもなのかもわかりません。体内に透けて見える黄色い管は消化器官でしょう。大きな複眼に親しみが持てるのは普段昆虫ばかり見ているせいでしょうか。
その2.
こちらはお腹に卵を抱えているのでメスの成体でしょう。カイアシ類では体の後端に卵塊をくっつけて泳ぎ回っているのをよく見ますが、ヨコエビ類ではこれが普通なんでしょうか。
その3.
その2によく似ていますがひとまわり小型です。
(2012.02.29・西舞子海岸で採集)
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コメント
おはようございます。
虫にも、こんなのがいたら撮ってて楽しいでしょうが、こればかりはプランクトンを撮ることができる方の特権ですね!
私なんかだと、三枚目の写真を見て普段もこうやって逆さになって泳いでいるのではと思ってしまいます(^^)。
久しぶりに、プランクトンの写真を堪能させて頂きました。
技術屋としては、ホウキムシよりもメカニックな感じのヨコエビの方が合ってますね。
投稿: そら | 2012年3月13日 (火) 08時24分
そらさん、こんばんは。
全く気にせずに掲載していましたが、確かに仰向けになっているように見えるのは落ち着きが悪いですね。もちろん、真上から撮っているので画面に上下はないのですが・・・。
昆虫はじめ節足動物の、機能むき出しのメカニックな雰囲気を好まれる気持ちはとても良く分かります。男の子たちの間でカブトムシやクワガタがあれほど絶大な人気を保っている一因もそのあたりにあるんでしょうね。
投稿: おちゃたてむし | 2012年3月13日 (火) 20時37分
こんばんは。
正常な大きさ?のヨコエビ。
分解者+餌となる自然界では人間より役に立っている生物・・あれ?人間って何の役に・・・。
まぁ、人間の生活を利用する動植物もいるから捨てたモンでもないのでしょう。
前に30cmはあろうかという深海性のヨコエビを見ました。
海底には、あんな大きなヨコエビが生活できるのですね。
投稿: syuichi | 2012年3月15日 (木) 19時09分
syuichiさん、こんばんは。
もう少し大きなものもいるはずですが、まあ正常な大きさの範囲に入ると思います。
30cmのヨコエビというと、最近ニュージーランド沖で見つかったという奴ですね。私もこの記事を書くために検索していて、CNNのサイトで初めて知りました。深海からはまだまだ驚くような生き物が発見されるでしょうね。
人間の存在意義については、私にはなんとも・・・。
投稿: おちゃたてむし | 2012年3月15日 (木) 20時13分