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2012年3月21日 (水)

ヒメコバチ科の一種(?Quadrastichus sp. 雌)(改題)

私もやってみました。
CombineZ
というフリーソフトによる深度合成はHepotaさんの紹介記事を見て以来一度試して見ようと思いながら機会がなかったのですが、先日のBABAさんの記事でPediobius atamiensisの素晴らしい画像を見てこれは是非やってみなければという気になりました。

Himekobachi_1

Himekobachi_2

Himekobachi_3_2
体長1.4mmほどのヒメコバチです。こちらの記事のその1.(
Tetrastichinae 亜科)と同種だと思います。
使った枚数は上から66・38・8060枚で
、CombineZPで合成しました。なかなか思いどおりには行きませんが、そのうちコツがつかめてくればもう少しましなものが出来ると思います。

(2012.03.19・明石公園で採集)

* 2012.03.21:3枚目の写真を入れ替えました。あまり変わりはないんですが・・・。 *

* 2012.03.26・追記とタイトル変更 *

ezo-aphidさんより、上條先生のコメントをいただきました。「?Quadrastichus sp. 雌としておきます」ということで、詳しくはコメントをご覧下さい。タイトルの「ヒメコバチ科の一種」に属名を加えました。 

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コメント

おはようございます。

皆さん、深度合成させると凄い写真に仕上がるのに驚きです。
一段とレベルアップした写真に、ただ見とれるばかりです(^^)。

これ続けていると、カメラの寿命が直ぐに来てしまいそうですね(^^;。

投稿: そら | 2012年3月21日 (水) 08時24分

そらさん、こんばんは。
以前は生きた虫しか撮らないつもりでいたのですが、やってみると病みつきになりそうです。
おっしゃるとおり、カメラの耐久性が心配になってきますね。そうでなくても1枚の画像を得るのにえらく無駄なことをしているような気になります。デジカメの動画機能をパソコンと連動させて、カメラを移動するだけでだけでピントの合った部分を自動的に取り込んで合成する、という風にはならないもんでしょうかね。

投稿: おちゃたてむし | 2012年3月21日 (水) 19時54分

こんばんは。
まったく余計なものが写っていないのと光の回し方が流石ですね。美しい。わたしもカメラの耐久性が少し心配になってきました。

投稿: BABA | 2012年3月21日 (水) 23時44分

BABAさん、おはようございます。
ちょっと面倒ですがやって見れば面白いものですね。
1枚目と2枚目はスライドガラスの上に転がしているだけなのでバックの処理は簡単ですが、3枚目は紙切れで支えたのでそれがぼんやり写っています。標本を好みの角度で支えるのが難題ですね。

投稿: おちゃたてむし | 2012年3月22日 (木) 06時27分

なんだこれ!
パソコンのモニターから画像が浮き出て見える!まるで目の前に本物が浮かんでるかのようです!
深度合成・・・・おそるべし!
私から見たら、もうこれ「神レベル」ですよぉお!(叫)

投稿: フッカーS | 2012年3月23日 (金) 20時26分

フッカーSさん、おはようございます。
私も最初、合成画像がモニタ上に現れたのを見た時は感動しました。こんなソフトが無料で使えるとはありがたいですね。
時間のかかる作業ですが、一つ楽しみが増えたと思っています。

投稿: おちゃたてむし | 2012年3月24日 (土) 06時24分

お師匠さんから次のコメントを頂けましたので、お知らせまで。深度合成の成果ですが、ここらは写真の限界でしょうねー。
「?Quadrastichus sp. 雌 としておきます。この属の特徴の一つに ”亜前縁脈には刺毛が1本しかない”というのがありますが、2番目の画像にこの一本の刺毛がはっきりと写っています(前翅基部から後脚腿節の幅くらい離れたところに)。この刺毛は実体顕微鏡で見てもわかりにくいのですが、合成写真で見事にとらえています。」「 2012.02.02 の1番目は触角繋節の基部がすこし膨らんで写っていますが、たぶん同種でしょう。」

投稿: ezo-aphid | 2012年3月26日 (月) 19時16分

ezo-aphid さん、お師匠さん、ありがとうございます。
属の特徴の一つがこの"亜前縁脈の1本だけの刺毛"だとすれば、いつもの生態写真では確認できないはずですね。合成写真の効果が一つでも表れて嬉しいです。早速タイトルを修正しておきます。

投稿: おちゃたてむし | 2012年3月26日 (月) 23時05分

かなり前の記事にコメントお許しください。
QuadrastichusとTetrastichinae 亜科の関係が良く判らなくなりました。
Tetrastichinae 亜科の中で、ある特徴を有するとQuadrastichusとなるのか?
 特に、その一は良く見るので気になってお伺いしたいのです。

投稿: usunoki | 2014年1月24日 (金) 13時19分

Wikipedia, Wikispecies をご覧ください。Tetrastichinae亜科は、Eulophidaeヒメコバチ科の5亜科のひとつで、約90属からなっています。
Quadrastichus属はそのなかで「亜前縁脈に1本の刺毛」を持つという特徴があるのですが、これは国内の属ではほかに Tetrastichus, Tamarixia, Oomyzus などにも見られるようです。たくさんの標本を見ている研究者には、一見してこれら3種には当たらないことが判るので、上記のコメントになったのだろうと思います。
素人が「刺毛の1本」だけを根拠に属を決めつけるのは無茶なので、検索表をいちどちゃんと読む必要があります。


投稿: ezo-aphid | 2014年1月24日 (金) 18時23分

 ezo-aphidさま、 コメントありがとうございます。
Wikipedia, Wikispeciesは、全く見ていませんでした。
直接、検索してばかりいました。
 最終的に判らなくなると経緯を記して、先生方に甘えていたからかもしれません。
これからはWikipedia, Wikispeciesを活用できるように努力をしたいと思います。

投稿: usunoki | 2014年1月24日 (金) 20時16分

usunokiさん、こんばんは。
ezo-aphidさんから詳しいお答えをいただきましたが、Tetrastichinae亜科は特に生態写真などから判定するのが難しいグループのようですね。これまでに上條先生に見ていただいたヒメコバチ類の中でも属が不明のままなのはこの亜科の種が多いと思います。
この記事の種(すべて同種かどうか分りませんが)については、こちらでもわりと多いようで、私もこの冬2度ばかり撮影しました。きれいなコバチですね。

ezo-aphidさん、お答えありがとうございます。
かなり多いんだろうとは思っていましたが90属とは驚きました。よほど明確な特徴を捉えていない限り生態写真からの判別が無理なのは当然ということでしょうね。

投稿: おちゃたてむし | 2014年1月24日 (金) 20時23分

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