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枯れて折り畳まれたヤツデの葉を拡げると、見慣れないカメムシが出てきました。はじめ頭の格好からハナカメムシ類だと思っていたのですが、写真をよく見ると単眼がありません。日本原色カメムシ図鑑とその第2巻にも載っているカスミカメムシ科のヒコサンテングカスミカメ Termatophylm hikosanum Miyamoto のようです。「天狗」は分かりますがヒコサンはどこから来ているんでしょう。鼻の先から翅端まで3.5mmほどです。(2012.03.19・明石公園)
2012年3月26日 (月) 半翅目 | 固定リンク
ヒコサンは山の名前です。 福岡県と大分県の県境にある英彦山には、九州大学農学部付属英彦山生物学実験所があり、数多くの昆虫学者がここで研究を重ねてきました。そのため、英彦山をtype-localityとする昆虫は多く、種小名がhikosanensis、hikosana、hikosanus、hikosanum、hikosanense、hikosaniなど、「hikosan」を語幹にするものがたくさんいます。
投稿: ひげぶと | 2012年3月26日 (月) 10時49分
「 Termatophylum 」をciniiで検索すると、図鑑の3種の報文が見られます。それによると、これは南方系の属のようで、北方に進出したヒコサン・・・・のみが九州~関東に分布してますね。 mokurokuで「 hikosan 」と検索すると35種ほどの多様な昆虫名が出てきます。多くの分類屋さんが、ここに新種を求めて詣でたことだろうと想像してるのですが・・・・・。
投稿: ezo-aphid | 2012年3月26日 (月) 18時07分
ひげぶとさん、こんばんは。 英彦山ですか。そう言われればその名前は読んだ記憶があります。昆虫研究のメッカなんですね。ちょっと遠いですが一度訪ねてみたいものです。 ご教示ありがとうございます。
ezo-aphidさん、こんばんは。 35種もあるんですか。そう言えば神戸にもマヤサンオサムシというのがありました。真似をしてmokurokuで検索してみましたが、オサムシ以外にトビケラの種小名に出現するくらいで、数ははるかに少なそうですね。
投稿: おちゃたてむし | 2012年3月26日 (月) 22時52分
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ヒコサンは山の名前です。
福岡県と大分県の県境にある英彦山には、九州大学農学部付属英彦山生物学実験所があり、数多くの昆虫学者がここで研究を重ねてきました。そのため、英彦山をtype-localityとする昆虫は多く、種小名がhikosanensis、hikosana、hikosanus、hikosanum、hikosanense、hikosaniなど、「hikosan」を語幹にするものがたくさんいます。
投稿: ひげぶと | 2012年3月26日 (月) 10時49分
「 Termatophylum 」をciniiで検索すると、図鑑の3種の報文が見られます。それによると、これは南方系の属のようで、北方に進出したヒコサン・・・・のみが九州~関東に分布してますね。 mokurokuで「 hikosan 」と検索すると35種ほどの多様な昆虫名が出てきます。多くの分類屋さんが、ここに新種を求めて詣でたことだろうと想像してるのですが・・・・・。
投稿: ezo-aphid | 2012年3月26日 (月) 18時07分
ひげぶとさん、こんばんは。
英彦山ですか。そう言われればその名前は読んだ記憶があります。昆虫研究のメッカなんですね。ちょっと遠いですが一度訪ねてみたいものです。
ご教示ありがとうございます。
ezo-aphidさん、こんばんは。
35種もあるんですか。そう言えば神戸にもマヤサンオサムシというのがありました。真似をしてmokurokuで検索してみましたが、オサムシ以外にトビケラの種小名に出現するくらいで、数ははるかに少なそうですね。
投稿: おちゃたてむし | 2012年3月26日 (月) 22時52分