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2012年3月18日 (日)

オドリバエ科の一種(?Rhamphomyia sp.)

3月半ばも近いというのに真冬並みの気温で一時みぞれまで降り出す寒い日でした。
モチノキの幹にとまっていたハエです。細長くて黒っぽいので最初ケバエの仲間かと思いましたが、オドリバエでした。

_dsc2897

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体長約4mm、翅端まで5mm。すぐ近くでもう一匹見たのでちょうど出現期なのかも知れません。腹端を見るとオスのようですが、毛の生えた糸状の器官は交尾器の一部でしょうか。翅脈で三枝先生のオドリバエ科絵解き検索を辿ってみるとRhamphomyia属に落ち着きましたが、どこかで間違えているかも知れません。

(2012.03.12・明石公園)

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双翅目」カテゴリの記事

コメント

こんばんわ。たしかに、検索表の22番は迷うところですねー。「非常に短い」とMicrophorus属に行き、「通常の長さ」だとRhamphomyia属にたどりつきますよね。ここでMNDの翅脈図を見ると、問題なく後者になるでしょう。「日本産オドリバエ図鑑」を見ると日本産Rhamphomyia属70余の記録種のうち18種が載っていますが、9亜属もあるせいかとても変化に富んでいます。そのうちのjaponicusというのが似た印象なので、この画像のようなRhamphomyiaもいると思って良いようです。部分名称は、「絵解き検索」の表紙図にちょうど本属の種が使われていて便利です。
*検索表でMicrophorとあるのは、たぶんMicrophorusのことだと思います。ここの表題のスペルも要チェックですね。

投稿: ezo-aphid | 2012年3月18日 (日) 21時26分

ezo-aphidさん、おはようございます。
お察しのように22番目ではちょっと迷いました。この検索表がとても見やすいので(日本語ですし)今回はMNDには目を通しませんでした。ご指摘をいただいて覗いて見ると、確かに上の写真にとてもよく似た図が出ていますね。平均棍の特徴も確認できれば良かったのですが、使える写真がありませんでした。
「日本産オドリバエ図鑑」も見ましたが、カラフルな色彩の種も多い属なんですね。検索表のスペル間違いについても、今度調べるときには気をつけておきます。ありがとうございました。

投稿: おちゃたてむし | 2012年3月19日 (月) 07時34分

おはよーございます。そらさんが先日載せた同種?を調べた際に、Microphorという属名について判ったことをご報告。ついでに、ここの表題がRhamp”y”omyiaのままですので・・・・・。
オーストラリアの双翅目カタログに、「Microphorusは、(Microphorの命名者による)正しくない修正」とあり、MNDは誤用であることが判りました。下記リストの末尾に記されています。hbs.bishopmuseum.org/aocat/empididae.html

投稿: ezo-aphid | 2013年4月 9日 (火) 08時59分

ezo-ahidさん、こんばんは。
問題の属名の綴りは「絵解き検索」のMicrophorの方が正解だったんですね。
そらさんのところのは私も良く似ていると思っていました。あちらは複眼間が離れているので雌なのでしょう。今年も3月末に撮っているので、今頃出現する種ということでしょうね。
タイトルの属名はうっかりしていました。早速修正しておきます。お知らせありがとうございました。

投稿: おちゃたてむし | 2013年4月 9日 (火) 19時54分

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