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2012年4月12日 (木)

トビコバチ科の一種(?Microterys sp.)

4月に入って初めての虫撮りは、生憎強風の吹き荒れる真冬のように寒い日に当たってしまいました。仕方なく冬の間と同じ相変わらずの葉裏探しに終始します。そのおかげか、ヤツデの葉で初めて見る種のトビコバチを見つけました。撮影を始めると足早に逃げ回り、間もなくぴょんと跳んで消えてしまったので側面や顔の写真がありません。しかもストロボの角度がずれていて妙なライティングになってしまいました。

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一見してかなり大きく、翅端まで約3.2mm、腹端が見えませんが体長も2.5mmはあるでしょう。これまでに撮影したトビコバチの中ではおそらく最大です。翅の斑紋に特長があって、北隆館の図鑑を見るとこのような斑紋はMicroterys属に共通しています。(例えばこちら)触角もそれに近いように見えるので?付きで
Microterys属としておきます。

(2012.04.06・明石公園)

* 2012.04.13・画像追加 *

ezo-aphidさんより、上の写真からは(属の判別の為の)触角の節が読めないとのコメントをいただきましたので、別カットからの拡大画像を追加しました。

_dsc3553

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膜翅目」カテゴリの記事

コメント

こんばんわー。翅の紋からみるとMicroterysなのですが、触角の節数が(多いようにも見えて)うまく読めません。同属とすると、第5・6繋節あたりが白いはずですが、そうなると1-4繋節はどれにあたるのか・・・・。
日本産Microterys属で金属光沢を持たない種は少数派で、それらしい既知種は見あたりません(Tobyさんに現物を見ていただかないと判らないかも)。

投稿: ezo-aphid | 2012年4月13日 (金) 18時31分

ezo-aphidさん、こんばんは。
すみません、確かに掲載写真では触角の節が見えませんね。自分では同時撮影の複数の写真を見ていたので一人で納得していました。節の読めそうな拡大画像を追加しておきます。先端の方はピンボケですが、繋節第5~6節あたりが白っぽいことを確認していただけると思います。

投稿: おちゃたてむし | 2012年4月13日 (金) 20時33分

追加画像をさっそく掲載いただきありがとうございます。やはり同属他種と同様に、繋節は6個ですね。
「Microterys China」でネット検索するとXu(2002)の中国産43種(うち17新種の図も)の検索表が見られますが、それらのうちに該当種はなさそうです。
以下はそこにあった、Microterys属(雌)の特徴ですが、体色・翅斑ともに日本産とは違う意外なものでした。「体長0.8-2.8mm。体色は黄褐色、赤褐色、時に黒褐色や緑の金属光沢。触角の棍棒部は黒で、繋節はさまざまの色。翅の黒斑もさまざまで、2-3個の帯状だったり、大きな1黒斑のこともある(新種の図をご覧ください)」
 お気づきのように、触角が全体に細長いことに加えて、この第1繋節の長さは尋常ではありません。ほとんどは梗節より短いのが普通なので、これは大きな特徴と思われます。

投稿: ezo-aphid | 2012年4月13日 (金) 21時52分

ezo-aphidさん、おはようございます。
北隆館では図示されているMicroterys属6種のうち翅の斑紋が他と大きく異なるのは1種だけですが、お示しの資料を見ると他にもいろんなパターンがあることがわかりました。おそらく日本にもそのような種が結構多いんでしょうね。
触角第1繋節の長さに特徴のあることも全く気付いていませんでした。それらも含めて、もう少し各部の特徴の判別できる写真が撮れなかったのが残念です。再会に期待しています。

投稿: おちゃたてむし | 2012年4月14日 (土) 07時04分

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