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2012年4月13日 (金)

キタモンヒゲブトキモグリバエ

昨日出したトビコバチを撮影中に見失ってしまった後、すぐ隣の葉をそっくりな奴が歩き回っているのを見つけ、今度は逃げられない内にとそのまま捕獲して帰りました。ところが後で冷凍庫から取り出したのを見れば全くの別種、しかもハチではなくハエです。

406_kimoguri_1
そのハエの深度合成画像です。翅の斑紋に見覚えがあると思って調べると、syuichiさんがSparkle of tha lifeによく似た種を掲載されていて、キタモンヒゲブトキモグリバエとしておられました。その種名で検索すると「一寸のハエにも五分の大和魂」の掲示板の記事に行き当たり、やはりここでも同様の斑紋を持つ標本がGampsocera numerata(HEEGER)キタモンヒゲブトキモグリバエとされています。画像を見比べた限りでは翅脈や触角、全体のバランスなどにも大きな違いは無さそうです。ただ学名で検索するといくつかの海外サイトでも同種の標本や生体の写真が見られますが、翅の斑紋がこれらとは少し異なります。海外のもの同士ではよく似ているので、日本だけの地域変異でしょうか。

406_kimoguri_2

406_kimoguri_3

406_kimoguri_6_2
Gampsoceraで検索していると、このブログで以前掲載した
「ユミ?モンヒゲブトキモグリバエ Gampsocera? magnisinuosa Kanmiya」の記事が出てきました。確かに胸部の形や斑紋、触角などよく似ていますが、同属とは気がつきませんでした。

(2012.04.06・明石公園で採集)

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