キバネオオヒラオオドリバエ
以前にも何度か撮影したことのあるハエですが、つい先日のハンマーさんの記事を見て初めて名前を知りました。キバネオオヒラオオドリバエという長い和名に驚きましたが、北隆館の大図鑑に「♂の交尾器の背面が扁平」なことで近似種と区別できる、とあるので「ヒラオ」はそれに由来するんでしょう。(ただし北隆館では短くキバネオドリバエとなっています。)これはそのオスです。
オドリバエというからには当然捕食性なんでしょうが(ハンマーさんの記事に「求愛餌」を抱えた雌雄の見事な写真があります)、この時は長い口吻を盛んにクサイチゴの花芯に挿入して蜜を吸っているようでした。捕食のためだけならこんな長大な口吻は必要ないでしょうから、おそらく花蜜も重要な栄養源になっているのではないかと想像します。
撮影で驚かしたので、しばらく近くの葉上に退避してお化粧中。
次の日に同じ場所で見たメスです。なにしろ市街地に囲まれた小公園なのでハンマーさんの写真にあるような見事な群飛はとても望めませんが、せめて交尾行動でも見たいものです。
(2012.05.03~04・学が丘北公園)
| 固定リンク
「双翅目」カテゴリの記事
- アオメアブ(2019.08.04)
- シオヤアブ(2019.07.13)
- トンボを捕えたシオヤアブ(2019.06.28)
- ヒロクチバエ科の一種(Neohemigaster sp.)産卵行動(2019.06.10)
- タマバエの一種とその卵?(2019.06.09)
コメント