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2012年5月28日 (月)

ミツバウツギフクレアブラムシ

大型で鮮やかなオレンジ色の非常に目立つアブラムシですが、この公園で見るのは多分初めてだと思います。こんなに目立つことに何か有利な点でもあるんでしょうか。

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図鑑を調べるとミツバウツギフクレアブラムシで、その寄主植物から辿って植物の方はゴンズイらしいことが分かりました。若い木なので、最近植えられたものなのかも知れません。

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有翅成虫は体長約3.5mmで、葉裏についているのはほとんどこれです。

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枝には白く粉を吹いたような幼虫が集まっています。

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有翅幼虫は大きいもので体長4mmほど。

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これは無翅成虫でしょうか、体長5mm弱とかなり大型です。

(2012.05.18・明石公園)

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コメント

無翅虫や幼虫の大部分は木部から吸汁していて、脱皮直前の有翅幼虫が葉の方に移動しているようですね。白いワックスは居場所を変えない無翅虫などが、目立つ体色を隠すための適応なんでしょう。5枚目はまさしく無翅の成虫です(尾片が親指程度に伸びているので。この形から見ると Indomegoura indica キスゲフクレの方かなという印象ですが)。
Indomegoura は2種しかいないのですが、概観がよく似ているため、生活史の解明(と和名の適用)が混乱中のようですっきりしていません。次のように理解していますが、確認は不十分です: I. indica キスゲフクレは、夏季にキスゲ類Hemerocallis に普通にいて、冬季はミツバウツギ(やゴンズイ)で卵越冬する。I. nigrotibiae ミツバウツギフクレは、周年ゴンズイ(やミツバウツギ)にいて卵越冬する。

投稿: ezo-aphid | 2012年5月28日 (月) 09時02分

ezo-aphidさん、こんばんは。
白いワックスは目立つ体色を隠すためですか。なるほど、ワックスの剥げた(?)部分は成虫に近い色に見えます。図鑑やネット上を探した限りではミツバウツギフクレしか引っ掛からなかったのですが、やはり(恐れていたように)近似種がいるんですね。とりあえずこの夏から冬にかけてこのゴンズイ上の個体群がどう変化するのか、注目したいと思います。いつもありがとうございます。

投稿: おちゃたてむし | 2012年5月28日 (月) 20時24分

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