クヌギミツアブラムシ
アベマキの新葉の裏についていたアブラムシです。
図鑑を調べるとクヌギミツアブラムシのようです。大きさは１枚目の有翅成虫が翅端まで３mm前後、下の有翅幼虫が体長2mm前後です。
寄生された葉はこんな感じです。
（2012.05.07・明石公園）
| 固定リンク
「半翅目」カテゴリの記事
- ホシヒメヨコバイ(2019.07.28)
- ミズムシ科の一種・幼虫(2019.07.26)
- ヒゲナガサシガメ幼虫(2019.07.25)
- トサカグンバイ(2019.07.22)
- クサギカメムシ1齢幼虫(2019.07.19)
コメント
きちんとした生活史の報告は無いのですが、これは奇妙なアブラムシです。この有翅虫は、ニタイケアブラムシに見られるような平べったい越夏型幼虫（そらさんの、2012.05.05を参照）を産むのです。１齢幼虫のままで夏を過ごし、晩秋になるまで生育しません。同属のサワグルミミツアブラムシでは、越夏型１齢幼虫に（背面の毛の長さで）２型があるそうです。
幹母の姿（が無翅虫とどのように違うのか）を見たいと思ってるのですが、いつ頃から寄生が見られるものでしょうか？ ４月中旬ころに、有翅幼虫群の中にやや大型の無翅虫１匹がいる、というようだと、いかにもそれらしいのですが。
投稿: ezo-aphid | 2012年5月18日 (金) 10時07分
ezo-aphidさん、おはようございます。
このアブラムシがいつ頃出てきたものか、残念ながら全く見ていませんでした。過去の写真を探せばひょっとしたら出てくるかも知れませんが、アブラムシはあまり真面目に撮っていないので期待薄です。来年は気をつけたいと思います。
ところで昨日（5/18）同じ木の同じ葉を調べると、アブラムシは一匹残らず姿を消していました。出産のために分散したのでしょうか。
投稿: おちゃたてむし | 2012年5月19日 (土) 06時37分
この有翅虫は、体長の２倍ほどと長い立派な翅で移動能力が高そうなので、その機能を発揮したというところでしょうか。クヌギ類（別種ではサワグルミ）の新葉に行くはずなので、そこでこのように水平に翅を畳む有翅虫に注目すれば、0.5mmほどの平べったい越夏型幼虫を見られると思います。 （･････ 明日から「そらさん」あたりの”金環食の通り道”に行く予定です）
投稿: ezo-aphid | 2012年5月19日 (土) 15時00分
ezo-aphidさん、
そらさんの写真にあるニタイケアブラムシの越夏型幼虫に似たものをこれまで撮影した記憶がないのですが、多分見落としているんでしょうね。クヌギ類と言ってもこの公園ではほとんどアベマキなんですが、次の機会に単独の有翅虫を目印にして探してみたいと思います。
21日の金環蝕、お天気に恵まれるといいですね。私のところは「通り道」の端っこに辛うじて入っているのですが、さて見られるかどうか・・・。
投稿: おちゃたてむし | 2012年5月19日 (土) 20時39分