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2012年5月30日 (水)

チビヒゲナガハナノミ♀

最初見たときはえらく地味な感じのハムシだと思ったのですがちょっと様子が違います。胸部の形がこの場所でも時々見られるヒゲナガハナノミ(ナガハナノミ科)に似ているのでその線で調べてみると、ナガハナノミ科ではなくヒラタドロムシ科のチビヒゲナガハナノミのようです。体長約3.2mmで、触角の鋸歯状が弱いのでメスでしょう。桜の葉裏にくっついていました。

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和名と科名が対応しないので混乱しますが、この種はもとナガハナノミ科に入れられていたのが後になってヒラタドロムシ科に移されたためにこのようになったようです。何でついでに和名も変えなかったんでしょうね。
この科の幼虫は写真でしか見たことがありませんが平べったい体型で、水中の石などにに張り付いて暮らしているそうです。科名はこの幼虫に由来します。

(2012.05.18・明石公園)

 2012.05.30・記事訂正 *

表題と記事中の「チビナガハナノミ」は「チビヒゲナガハナノミ」の間違いでした。ezo-aphidさんよりご指摘をいただいたので訂正します。

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コメント

こんな虫は知りませんでした。ハナノミ科は体形が細長いのに、こちらはナガハナノミという名で丸っこいのが不思議だったので調べてみました。
元の所属のPtilodactylidaeはナガハナノミ科となってるのですが、所属種の和名や触角を見れば、本来はヒゲナガハナノミ科(鬚長花蚤)とすべきなのでしょう。その中で丸みの強いグループが、ヒラタドロムシ科に移された、ということですね。甲虫図鑑Ⅱでは、これら所属変更群の「科・属は検討課題」としているので、うかつに和名を決められなかったのでしょう。ここの表題にも「ヒゲ」が入りますね。

投稿: ezo-aphid | 2012年5月30日 (水) 09時39分

ezo-aphidさん、こんばんは。
うっかりして「ヒゲ」が抜けていました。ご指摘ありがとうございます。早速直しておきます。ところで種名や科名に「ハナノミ」が付くのはなぜなんでしょう。甲虫図鑑の中でもハナノミ科とはかなり離れた場所に収録されていて、特に類縁が近いとも思われません。前胸背板の下に頭が隠れているような形は似ていなくもありませんが・・・。そう言えばニセハナノミの仲間(ナガクチキムシ科)もそのあたりはちょっと似ていますね。

投稿: おちゃたてむし | 2012年5月30日 (水) 21時26分

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