タマカタカイガラトビコバチ(Metaphycus dispar)の産卵
* 2012.06.14・追記 *
ezo-aphidさんから、種名は断定しても良いだろうとのコメントをいただきましたので、タイトルから疑問符を外しました。
ヘクソカズラの葉裏で小さなトビコバチを見つけたので撮ろうとすると、さっさと歩き始めて蔓に移動してしまいました。
うまい具合に立ち止まってくれたと思えば、触角でなにやらしきりに調べていますが、体長約1mmと、小さ過ぎてファインダーでも様子がよく分かりません。
やがて向きを変えて産卵を始めました。寄主はカタカイガラムシの一種のようです。
場所を変えて何度も産卵管を突き刺していました。
以前BABAさんのブログに登場したMetaphycus sp.に似ていると思って、そのコメントでezo-aphidさんが触れておられるタマカタカイガラトビコバチ Metaphycus dispar を北隆館の大図鑑(私の持っている版では M.tamakaigara)で調べてみると、触角の色分けなどかなりよく一致します。この属はすべてカタカイガラムシ科に寄生するそうです。
(2012.06.04・神戸市中央区)
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コメント
ほんとに小さいですねー。サイズ1mmは肉眼ではチリ同然なので、チビコバチと言いたくなるのも無理ありません。雌の触角が大図鑑の図とぴったり合うので、M. disparと言いきっていいでしょうね。
投稿: ezo-aphid | 2012年6月14日 (木) 11時38分
相変わらす、小さいのをキレイに撮られていて驚きです。
冬場と違って、大きな虫がたくさんいるので私の方は小さいのをパスしてますが、本当の理由は気力不足のほうですね(^^;。
投稿: そら | 2012年6月14日 (木) 12時28分
ezo-aphidさん、こんばんは。
すみません、直しておきます。ちょっと慌てていましたが、我ながら実態からそれほど遠い命名(?)でもなかったですね。自信をつけていただいたので、?印も外しておきます。有難うございました。
そらさん、こんばんは。
私の方は大きいのが不漁続き、たまに撮れたのは大概すでに掲載済み、というわけでこの季節になっても未練がましく葉っぱを捲ったりしています。もともと近視なんですが、虫眼鏡が手離せませんね。
投稿: おちゃたてむし | 2012年6月14日 (木) 19時58分
おはようございます。
新手の!?トビコバチですね。寄生蜂の産卵ラッシュの今が葉めくりの時なのでしょうか。でも、冬場と違って葉をつまむだけでも色んな虫を潰してしまいそうで少し気が引けます(^^;;
投稿: BABA | 2012年6月15日 (金) 08時07分
BABAさん、こんにちは。
確かにこの季節、うっかり葉をつまむとアブラムシの大量虐殺になったりしかねません。でもこういう微小な寄生バチの活躍の舞台はやはり葉っぱの裏が多いので、葉めくりは止められませんね。
投稿: おちゃたてむし | 2012年6月15日 (金) 17時13分