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2012年6月 7日 (木)

ヒメコバチ科の一種(?Tamarixia)

サツマキジラミ幼虫に産卵するヒメコバチ、と言いたいところですがこの写真では産卵管が見えません。動作から見て産卵中だったと思うのですが、角度を変えて撮る前に立ち去ってしまいました。

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昨年の10月11月に同じ場所のシャリンバイで見たのと同じ
Tamarixia属(?付きですが)だと思います。しかしこのキジラミ幼虫、沢山の糸で葉裏にくっついていて、すでに何者かの寄生を受けているように見えます。ひと月ほど前の記事で別種のヒメコバチが羽化して出てきたサツマキジラミの抜け殻がやはりこんな状態でした。これは何を意味するんでしょうか。

(2012.05.30・明石公園)

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コメント

サツマキジラミを含むPsylla属の寄生記録を「コバチ上科DB」で調べてみました。60種ほどの事例のうち、トビコバチ科が圧倒的に多く、ヒメコバチ科は Tamarixia、Baryscapus、Tetrastichus(ただし種名不詳)の3属各1種でした。前2属のうちBaryscapusは頻繁に二次寄生しますが、Tamarixiaはしないようです。さらに判らないのは、この糸の作成者です(カビ・クモ・???)。このマミーの下面はどうなってるんでしょうね。

投稿: ezo-aphid | 2012年6月 7日 (木) 19時09分

ezo-aphidさん、
お調べいただき有難うございます。
ヤツデやシャリンバイなどで多数のキジラミが発生している場所を見ていると、このようなマミー状態の幼虫が混じっていることはよくあります。持ち帰って中から何が出てくるか確認すればよいのでしょうが、なかなか手がまわりません。2次寄生が普通に行われているとすれば、たとえ寄生者が脱出して来たところを押さえたとしてもそれが1次寄生者か2次寄生者か確かめるのは難しいんでしょうね。

投稿: おちゃたてむし | 2012年6月 7日 (木) 20時55分

同じ寄主から出ても、2次寄生者では小型化する、と聞いたことがあります。怪しい場合は、寄主の体内を捜索してみないと無理でしょうね。

投稿: ezo-aphid | 2012年6月 7日 (木) 22時28分

ezo-aphidさん、こんばんは。
そうなるともう私の手には負えませんね。今までどおり、外から見える(撮影できる?)部分だけで満足しておきます。

投稿: おちゃたてむし | 2012年6月 8日 (金) 20時01分

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