ヒメバチ科の一種(Lissonota sp.)(改題)
* 2012.11.11・追記とタイトル修正 *
わたなべさんより、このハチはウスマルヒメバチ亜科Lissonota属の一種であることを教えていただきました。詳しくはコメントをご覧下さい。タイトルに属名を加えておきます。
エノキの枯れ木で産卵行動中のヒメバチの一種です。
その行動を見ていると、先日のガロアオナガバチのように触角で念入りに場所を定めてからおもむろに産卵管を突き立てて穿孔を始める、というのとは少し手順が違います。触角とともに産卵管も使って樹皮の割れ目を探りながら忙しく歩き回り、ところどころで試すように産卵管を差し込んでみるという動作を繰り返していました。その様子を見ていると、探しているのはカミキリムシやキバチのように深く穿孔する種ではなく、樹皮の割れ目や隙間に潜んでいる幼虫や蛹なのではないかという印象を持ちます。
この日はあちこちの枯れ木でこのハチを見かけました。普通種だと思いますが、今のところ所属がわかりません。体長約10mmです。
(2012.06.26・明石公園)
| 固定リンク
「膜翅目」カテゴリの記事
- モチノキタネオナガコバチ(2019.07.27)
- ナガコバチ科の一種(?Metapelma sp.)(2019.07.23)
- ウスマルヒメバチ亜科の一種(Lissonota sp.)(2019.07.18)
- フサトビコバチの一種(?Cheiloneurus sp.)(2019.07.12)
- アミメアリ(2019.07.04)
コメント
写真の種はヒメバチ科ウスマルヒメバチ亜科Lissonota属の一種です。少なくとも国内既知種ではありません。この種はご指摘の通り良く見られる種ですが、Lissonota属には膨大な未記載種・未記録種がいるためにまだ詳しく検討できておりません。
投稿: わたなべ | 2012年11月11日 (日) 03時23分
わたなべさん、おはようございます。
たくさんの記事に詳しいコメントをいただきありがとうございます。
Lissonotaで検索すると、多くの画像が出てきますね。いくつかの標本画像では翅脈が似ていることも確かめました。タイトルに属名を加えておきます。
投稿: おちゃたてむし | 2012年11月11日 (日) 06時54分