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2012年7月 1日 (日)

タマヌキケンヒメバチ

コナラかアベマキかよく判らないのですが、細い枯れ木で産卵していたヒメバチです。終始高いところをうろついていて手頃な場所まで降りてこないので、満足な写真が撮れません。翅脈の読めるカットもなく名前調べは難航しそうだと思っていたところ、先日ガロアオナガバチを調べていてたどり着いた Hepota さんの記事に掲載されていたタマヌキケンヒメバチ Jezarotes tamanukii のオスがよく似ていることに気付きました。おそらく同種のメスだろうと思います。

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何かの昆虫の脱出口の中に産卵しているようです。ピントが外れていますが、1枚目では腹部の先の方にケンオナガヒメバチ亜科の特徴である「剣」(亜生殖板と呼ぶそうです)が見えます。また中胸楯板が前方に突き出しているのは
Jezarotes 属の特長だそうです。上を向くときに邪魔にならないんでしょうかね。

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同じ個体の顔です。同じ場所で別の日にも見ているのですが、非常に敏感で撮らせて貰えませんでした。ところで「タマヌキ」の由来は何なのでしょうか。

(2012.06.18・明石公園)

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コメント

おちゃたてむしさん、おはようございます。
学名から見る限り、タマヌキ(人名=玉貫?)さんに献名されているようです。

投稿: ひげぶと | 2012年7月 1日 (日) 07時13分

これは、玉貫光一さん(戦前の樺太の昆虫学者)が1926年札幌で採集した標本などに基づき、新属新種で記載されました。新属名は、Jezo(エゾ)のArotes属という意味とのことです。Uchida(1928)の第1図版9a-9cに雌の背面全形図などが載っています。(「日本産ヒメバチ目録」を見ると、この文献と標本写真にたどり着くことができます)

投稿: ezo-aphid | 2012年7月 1日 (日) 09時59分

ひげぶとさん、こんばんは。
人名だとは思い当たりませんでした。昆虫学の歴史も少しは勉強しないといけませんね。
ご教示ありがとうございました。

ezo-aphidさん、こんばんは。
「日本産ヒメバチ目録」は見ていたのですが、例によって標本写真だけで文献の方は通り過ぎていました。北海道には縁の深いハチなんですね。ありがとうございました。

投稿: おちゃたてむし | 2012年7月 1日 (日) 22時05分

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