ルビーアカヤドリトビコバチ
コバチ類は美しいものが多いので見つければとりあえず撮ろうとするのですが、この季節になるとなかなか冬場のようにおとなしく撮らせてはくれません。
サクラの葉裏でじっとしていたトビコバチですが、片手で葉を持つと案の定歩き始めたのでこんな写真しか撮れませんでした。翅の先がカスミカメかシマバエの一種のようにお尻に沿う形に曲がっていて、おかげで斑紋がよく分かりませんが、体色などから北隆館の大図鑑にあるルビーアカヤドリトビコバチ Anicetus beneficus Ishii et Yasumatsu だと思います。図鑑にはAnicetus属の国内産4種の検索表が載っています。触角の構成や産卵管の長さはこの写真では確認できませんが、小楯板の毛の数というのが使えそうなので数えてみました。
この画像で確認できるのは33本、左右対称と考えて34とすれば、4種の中ではルビーアカヤドリトビコバチの32~38本に一致します。
写真の個体の体長(翅端まで)は約2mmです。
(2012.08.02・明石公園)
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