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2012年8月10日 (金)

イスノキモンオナガコバチの産卵

イスノキの実に産卵するイスノキモンオナガコバチ Megastigmus distylii Kamijo です。一昨年11月にこのハチが実から出てくるのを見てから、ずっとこの機会を待っていました。

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羽化の時期は分かったもののいつ頃産卵に来るのかが分からないので、昨年春にイスノキに花がつく頃からこの公園を訪れる度にこの木を調べていたのですが、2年がかりでようやく捉えることが出来ました。昨年は秋の羽化してくるはずの時期にも一匹も姿を見ませんでした。

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同じ木で産卵していた別個体です。この場所には数本のイスノキが植えられていますが、今回見たのはこの2匹だけで、一昨年羽化を見たのとは別の木です。
それにしても、晩秋に羽化してきたメスが真夏のこの時期まで、9ヶ月間もどこで何をしていたんでしょうか。ひょっとして年2化という可能性もありそうな気がします。

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それと関連して、同じ木にこのような虫口のある実がたくさん見られました。別種の昆虫の仕業かも知れませんが、穴の径が0.8~0.9mm、上の写真のメスの頭部の幅が0.7mmほどですから、同じハチの脱出口という可能性も考えられます。とすれば、越冬開けのメスが春乃至初夏の頃にイスノキの実に産卵し、盛夏に羽化してきた次世代のメスが、自分が育ったのと同じ世代の実に再び産卵するということでしょうか。素人の勝手な想像ですが、もしそれが当たっているとすれば、今度はその第1世代の産卵の現場を見たいものです。

(2012.08.02・明石公園)




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コメント

こんばんは。おめでとうございます!
お目当ての瞬間に立ち会えるのは喜びですね。昨年、私も、おちゃたてむしさんに刺激されイスノキを探しましたが木そのものを見つける事が出来ませんでした(^^;;羽化の時期を考えるとニッポンオナガコバチの産卵時期も今頃でしょうか。朝晩、少し暑さが和らぎましたが10日ほど虫撮りに行けておりません。

投稿: BABA | 2012年8月10日 (金) 22時40分

BABAさん、おはようございます。
何度も無駄足を踏んだ後だったので、見つけた時は感激しました。
あとはニッポンオナガコバチですが、これも以前に羽化を見たクロガネモチを2年越しで見張っているのですが、未だに産卵を見られません。うまくタイミングが合わないと駄目なんでしょうね。私は昨日も公園をうろついてきたのですが、虫は本当に少なくてがっかりしました。

投稿: おちゃたてむし | 2012年8月11日 (土) 07時00分

なるほど、年2世代ですか、ありそうですね。
孔あき種実の内容物を見たいですねー、糞の大きさと新鮮度、蛹の抜け殻も。今ころ産卵するとなると、イスノキの実は開花・成熟期がかなりばらつくなどして、まだ若い実があるのでしょう。また、いまどき羽化してきたとなると交尾相手の雄も見つかるはず(個体数が少なくて無理?)ですよね。

投稿: ezo-aphid | 2012年8月11日 (土) 16時51分

ezo-aphidさん、こんばんは。
実はこの日、現場で実の切開を試みたのですが意外に硬く、無理にこじ開けたものの何がなにやら分からなくなってしまいました。暑さで根気も無くなっていたので、この次は自宅に持ち帰って再度挑戦してみます。もしこの穴がハチのものだとすればかなりの数が羽化したはずなので、私の見たのはシーズン最後のものだったのかも知れません。

投稿: おちゃたてむし | 2012年8月11日 (土) 22時48分

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