オオシマカラスヨトウ
晴れた日中でも薄暗いモチノキ林の中で、幹の洞にLEDライトを向けた途端中からバラバラと大きな蛾が飛び出してきました。
オオシマカラスヨトウが3匹、中に残っている1匹も同種でしょう。昼間はこんなところに隠れているんですね。この林の中にはかなりの数が潜んでいるようで、何度もこんな場面を目撃しました。
ネット画像を見ると翅の色の濃淡にかなり変異があるようですが、この場所で見たものはどれもよく似ていました。
(2012.08.02・明石公園)
* 2012.08.13・追記と画像追加 *
明石の蛾達のYAMKENさんから、オオシマカラスヨトウ Amphipyra monolitha surnia とナンカイカラスヨトウ A.horiei は非常によく似ていて、翅の模様などによる判別は困難なので注意が必要だと教えていただきました。また明石公園にはナンカイの方が多いとのことでした。一番確実な判別点はオオシマには腹部側面に白い縞が数本走っているのに対してナンカイにはそれが無いことだそうです。そこで側面の写真を調べてみたところ問題の縞が確認できたので、今回のものはオオシマカラスヨトウとして良さそうです。下に側面画像を追加しておきます。1枚目の右上に写っている個体です。
YAMKENさんから教えていただいたもう一点は、木の洞などに潜んでいるのは今の季節は夏眠状態にあるからで、夜になると出てきて活動するというわけではないそうです。
YAMKENさん、ありがとうございました。
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コメント
集団で、夏眠状態といっても少しは動くということですね。
オオシマカラスヨトウの同様な様子に私も出会いましたので、こちらへのリンクをさせていただきました。
投稿: そよかぜ | 2012年9月 4日 (火) 23時15分
そよかぜさん、おはようございます。
記事を拝見しました。私の見た範囲では今年はこの蛾が多い気がします。
いつ頃から活動を始めるんでしょうね。
投稿: おちゃたてむし | 2012年9月 5日 (水) 06時40分