ヨコヅナサシガメの幼虫
ヨコヅナサシガメの幼虫が、サクラの幹に生えたキノコの上でイモムシを捕らえていました。
画面の後方のキノコ上に穴のようなものが見えますが、サシガメはキノコの中に潜む幼虫をこの部分から引っ張り出したのではないかと思います。
幼虫はキノコ食の甲虫のものでしょう。ここでこの種のキノコ上によく見かける種としてモンキゴミムシダマシ、あるいはミヤマオビオオキノコのどちらかではないかと思っています。
獲物の幼虫はおそらく外部からは見えないはずですが、サシガメは下の写真のように口吻をキノコに差し込んで獲物のありかを探るようです。
これは4年前に撮ったものですが、ときどき刺点を変えながら何度も口吻を突き刺していました。
サシガメが探っていたキノコを崩してみるとこんな幼虫が出てきました。上の写真と同種かどうかは分かりませんが、やはり甲虫のもののようです。
これによく似た狩りの方法として、以前このサシガメの幼虫がクヌギの幹で白くクリーム状になった樹液に口吻を目一杯差し込んで、中から双翅目の幼虫と思われるウジムシ状の幼虫を引っ張り出すのを見たことがあります。よく知っているものだと感心したものです。
(1・2枚目:2012.08.08/3・4枚目:2008.08.07 明石公園)
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