キアシクロヒメテントウ属の一種?
サクラの葉裏で羽化していたテントウムシの一種です。
後翅を伸ばして乾かしているところのようですが、周りに見える糸はハダニの張ったものです。実は先月にも同じ公園で同種と思われる蛹や抜け殻をいくつか見ていて、どれもがハダニの張り巡らした糸の間にあったので不思議に思っていたのですが、Hepotaさんの8月28日と30日の記事を見て疑問が解けました。ハダニを食べるキアシクロヒメテントウ属 Stethorus の一種のようです。
こちらはクサギの葉裏です。体色がだいぶ黒っぽくなってきています。
これが幼虫だと思います。サクラの葉裏で体長約1.6mm、捕えているのはやはりハダニのようです。
クサギの葉裏にいた2匹、上は約1mm(ハダニアザミウマの幼虫のようです)、下ははっきりしませんが2.5mmくらいの体長です。
* 2012.09.18・記事訂正 *
同じ場所にいたので全部同種だろうと単純に考えてしまったのですが、フッカーSさんより上の(4枚目)体長1mmの幼虫は、ハダニアザミウマであろうとご指摘をいただきましたので訂正いたします。
最後はやはりクサギの葉裏にいた成虫です。この手の黒っぽいヒメテントウ類は特徴が掴みにくくてどれも同じに見えてしまいます。体長約1.4mmです。
(2012.09.07・明石公園)
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コメント
キアシクロヒメテントウで良いように思います。ただし、上から4枚目の約1mmの白い幼虫だけは別種(ハダニアザミウマの幼虫?)でしょう。
http://fukker666.blog32.fc2.com/blog-category-31-31.html
投稿: フッカーS | 2012年9月18日 (火) 12時00分
フッカーSさん、こんばんは。
ご指摘ありがとうございます。
4枚目は確かにアザミウマですね。過去に何度も見ているのに、同じ場所にいたものでつい一緒くたにしてしまいました。記事を訂正しておきます。
キアシクロヒメテントウ属の種については、Hepotaさんが8月30日の記事で紹介しておられる論文要旨(日本産 Stethorus キアシクロヒメテントウ属の再検討)によれば西日本に限っても紛らわしい種が複数存在するようなので、Hepotaさんに倣って属名だけ掲げておきました。
投稿: おちゃたてむし | 2012年9月18日 (火) 20時19分