ヒメハダニカブリケシハネカクシ(改題)
* 2012.09.06・追記とタイトル変更 *
当初種名の見当がつかなくて「ハネカクシの一種?」としていたのですが、Aclerisさんより、写真の種はヒメハダニカブリケシハネカクシ Oligota kashmirica であろうと教えていただきました。ハダニ類の有用な捕食者だそうです。タイトルを変更しておきます。
クズの葉裏で見つけた微小な甲虫です。前翅が短いのでとりあえずハネカクシの一種としましたが、実のところよくわかりません。
お尻を持ち上げたまま伸ばしてくれないので、こんな写真しか撮れませんでした。この姿勢なので体長ははっきりしませんが、体の最大幅が約0.5mmなので、1~1.2mmくらいでしょう。ハネカクシ科だとすれば大きさだけからでも候補はかなり絞られるはずですが、うまく当てはまりそうな種が見つかりません。やはり他の科でしょうか。
(2012.08.30・奥須磨公園)
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コメント
微小種というだけですでに難物ですねー。図鑑の平面図と絵合わせするのは難しいことですが、アカセマルマルクビハネカクシとかクロチビマルクビハネカクシ(どちらも属名はCoproporusに修正されてます)あたりのように思います。尾節末端のトゲトゲに特徴があるようですが見えていません。フッカーSさんが、今年の春にお悩みの種だったものでしょう。
投稿: ezo-aphid | 2012年9月 6日 (木) 09時12分
コンニチワ。このカワイイのはヒメハダニカブリケシハネカクシOligota kashmiricaだと思います。ハダニ類の有用な捕食者として知られるもので、近縁にハダニカブリケシハネカクシO.yasumatsuiがいますが、ハダニカブリケシハネカクシは触角と口器をのぞいた頭部が黒色となるそうで、黄褐色~茶褐色のヒメハダニ~と区別できるそうです。
投稿: Acleris | 2012年9月 6日 (木) 17時51分
追記。上記2種は同所的に見つかるそうで、成虫の区別はむずかしいですが、終齢幼虫の場合は容易で、尾端のみに黒斑があるのがヒメハダニ~で、尾端と胸部の2か所に黒斑があるのがハダニカブリ~だそうです。
投稿: Acleris | 2012年9月 6日 (木) 17時57分
ひぇー、亜科からして違いましたか。Aclerisさん有難うございます。
ケシ粒なみのハネカクシは、まずこのあたりと考えることにします。おちゃたてさん、ご迷惑おかけしました。
投稿: ezo-aphid | 2012年9月 6日 (木) 18時14分
ezo-aphidさん、こんばんは。
ご検討ありがとうございます。
名前を挙げていただいた2種は私もそのあたりではないかと疑ってみたのですが、体長が大きすぎるという理由で除外していました。ハネカクシ類には小さな種が多いと感じていましたが、それでも体長1mm前後というのはそう多くはないんですね。保育社の甲虫図鑑は内容が充実しているので、私のカメラに収まるほどの種であればまず見つからないはずがないと思っていたのですが、今回は例外だったようです。
投稿: おちゃたてむし | 2012年9月 6日 (木) 20時48分
Aclerisさん、こんばんは。
「小虫板」でのラブルベニアに続いて、難問を解決していただきました。
撮った写真を見てハネカクシ類にしては触覚が太い気がしていたのですが、その名もヒゲブトハネカクシ亜科というのがあることは知りませんでした。ネットで検索するとハダニの天敵として注目されているんですね。幼虫の画像も出てきました。タイトルに種名を入れておきます。ありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2012年9月 6日 (木) 21時09分
こんばんは。
このハネカクシは今年の6月に撮影して気になっていたものの分からずに放置しておりました。おかげで種名が分かりました(^^)1mmという小ささもありますが、それ以降1匹も遭遇しておりません。
投稿: BABA | 2012年9月 6日 (木) 21時45分
BABAさん、おはようございます。
私もこの写真で種名を教えて貰えるとは期待していませんでしたが、出してみるもんですね。
クズの葉に多いようなので、そのうち幼虫や、ダニを捕食する場面に遭遇できるかも知れませんね。
投稿: おちゃたてむし | 2012年9月 7日 (金) 08時50分