トビコバチ科の一種(?Syrphophagus sp.)の産卵
ヤブガラシの葉裏でアブラムシに産卵していたトビコバチですが、ちょうど昨日、BABAさんのブログに同種と思われるものが登場して所属の見当がつきました。その記事への ezo-aphid さんのコメントによれば Syrphophagus 属の一種のようです。同じ場所で同属のヒラタアブトビコバチと思われるハチがヒラタアブ幼虫に産卵する場面も見られましたが、こちらはそれよりも小型で、体色も赤味が勝っています。
BABAさんの観察されたのと同じように、アブラムシはしきりにお尻を跳ね上げますが、ハチは振り落とされることもなくしばらくの間この姿勢を保っていました。
こちらのアブラムシはハチを背負ったまま歩き始めました。最初の2枚とは別個体です。
こちらは気付かないのか或いはその力がないのか全く無抵抗、このハチもまた別個体です。
寄主のアブラムシです。真ん中の有翅幼虫で体長1mmくらい。ワタアブラムシでしょうか。
(2012.09.24~28・神戸市中央区)
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コメント
(Aphis属を外観だけで同定することは難しいのですが・・・・)ヤブカラシには、新葉にユキヤナギアブラムシ、成葉にワタアブラムシが増殖すると思います。ワタの体色は、濃緑と黄色が一般的のようですが、たぶん(地域や寄主植物によっては)このような橙色も多いのでしょう。
「ナス キク tachikawai」でネット検索すると、東浦・柏尾(1999)の報文が見られますが、それにはtachikawaiはアブラコバチ・アブラバチの2次寄生蜂と記されています。
それにしてもトビコバチは元寄主のアブラムシに比べて体が大きすぎですねー。画像の1・2枚目(たぶん3枚目も)のアブラムシは成虫で、これ以上大きくならないので、その一次寄主から親と同サイズのコバチが羽化してくるのは難しいように思うのですが・・・・。
投稿: ezo-aphid | 2012年10月 2日 (火) 08時32分
ezo-aphidさん、おはようございます。
ワタアブラムシとユキヤナギアブラムシはよく似ているんですね。写真には写っていませんが、この時のアブラムシの集団には濃緑色のものも混じっていましたが、昨日同じ場所を覗いてみると先日の台風の風雨に洗い流されたようで、葉裏のアブラムシはほとんど残っていませんでした。
あらためて写真を見ると確かに寄主が小さいですね。この時見た中では体長1mmくらい(1・2枚目の個体くらい)が最大だったと思います。BABAさんの撮られたものと見比べても、ハチと寄主との大きさの比率がだいぶ違いますが、この差はなにによるんでしょうか。
投稿: おちゃたてむし | 2012年10月 3日 (水) 07時05分
Good afternoon,
My name is Carolina and I am doing the final thesis on encirtids.
I am interested in using a picture of a Syrphophagus parasitizing an aphid.
If you please, will you give me your consent to use your picture to put on the cover of the thesis?
Of course I would cite you as an author. What's your name?
My email address is: *********
Thank you very much ,
投稿: Carolina | 2015年9月 1日 (火) 22時56分