ワタムシヤドリコバチ?(Aphelinus ?mali)の産卵
昨年10月末に撮ったものと同種だと思います。ヤブガラシの葉裏の、10匹ばかりのアブラムシの集団の周りをうろつきながら産卵を繰り返していました。今年の9月末にやはりアブラムシに産卵するトビコバチやヒラタアブトビコバチを見た同じヤブガラシです。アブラムシも同じワタアブラムシ(ユキヤナギアブラムシかも?)です。
翅の先を折り畳んで産卵管を伸ばす過程を連続で撮影したかったのですが、指先で葉をつまんでの手持ち撮影ではその間ピントを合わせ続けることが出来ず、今回も満足な写真は撮れませんでした。
まず寄主の様子を探り、
翅を折り曲げながら産卵管を伸ばし、
突き刺します。
また別の寄主に接近、
伸びていく産卵管の先端がなんとか見えます。
産卵管と一緒にお尻の先もかなり伸びているようです。
別の場面を後から。後翅も一緒に畳まれるんですね。
BABAさんが紹介しておられた寄主体液摂取の行動は見られませんでした。
(2012.11.09・神戸市中央区)
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コメント
あいかわらずの、すごい写真に驚かされます。
スカートをたくし上げるようなコバチにもびっくり。
う~む。尾端の突起でめくるみたいですね。
産卵管と連動しているみたいで効率よさそうです。
投稿: sizenkansatu | 2012年11月24日 (土) 07時53分
sizenkansatuさん、おはようございます。
こういう産卵方法のあることを知らなかったので、初めて見たときは驚きました。
指先のように翅を押さえている突起は産卵管が変形したものだそうですから、実際にうまく連動しているんでしょうね。ほんとに巧妙な仕掛けだと思います。
投稿: おちゃたてむし | 2012年11月25日 (日) 06時34分