ハネジロアシブトコバチ?(Epitranus ?albipennis)
ムクノキの葉裏を見上げていて目にとまったのですが、最初はゴミかと思いました。よく見れば後脚を大きく拡げたアシブトコバチの仲間です。
何でこんな格好でとまっているんでしょうかね。
撮影を続けていると目を覚ましたように歩き始めました。
アシブトコバチでこんなに長い腹柄があるのは初めて見たような気がします。似たものがないかとネット画像を探すと、フッカーSさんのどっこい生きてるで見つかりました。その記事へのezo-aphidさんのコメントや、フッカーさんが引用されている「農業環境技術研究所 標本館所蔵タイプ標本」にある(同属の)Epitranus shirakii(シラキハネジロアシブトコバチ)の画像を参照すると、上の種もフッカーさんの記事と同じハネジロアシブトコバチEpitranus albipennisではないかと思います。
採集して深度合成撮影もしてみました。
1枚目のお尻の先についているのは排泄物だと思いますが、2枚目以降ではとれています。背中に大きなゴミが付いたままだったのが残念です。
(2012.11.02・神戸市中央区)
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コメント
こんばんは。
葉裏で見つけると確かにゴミに見えてしまいますね。後脚を広げ腹部をダラリと垂れているポーズのハチを冬場、見かけるのでハチにとっては楽な姿勢なんでしょうかね。面白いです。
投稿: BABA | 2012年11月 9日 (金) 20時38分
BABAさん、おはようございます。
やっぱり重力の問題なんでしょうかね。確かに丸いお腹が重そうです。
今年もあっという間に越冬昆虫探しの季節が近づいてきました。
投稿: おちゃたてむし | 2012年11月10日 (土) 06時24分
始めてみました。3,4枚目は冬虫夏草のストローマが伸びたところにそっくりですね。
一種の死んだふりでは無いでしょうかね。ちょっと懲りすぎですが。
投稿: tukik | 2012年11月11日 (日) 02時06分
tukikuさん、おはようございます。
冬虫夏草の擬態ですか。その方面に詳しいtukikuさんならではの発想ですね。
確かに死んだふりというのもありそうな気がします。ある種のヒメバチでもそうですが、こんな格好で葉裏に貼り付いていると思わず触って確かめたくなります。
投稿: おちゃたてむし | 2012年11月11日 (日) 06時38分