サクラアリの交尾(改題)
* 2012.11.22・追記とタイトル変更 *
種名が分からなかったのですが、フッカーSさんより飛翔時期や翅脈などの特徴からサクラアリだろうとのコメントをいただきました。晩秋に羽アリが出現する、全国的にもポピュラーなアリだそうです。タイトルに種名を入れておきます。
エノキの葉の上で羽アリが交尾していました。
場所が悪くて手前の邪魔な枝を掻き分けて撮っているうちに落ちて行方不明になってしまい、こんな写真しか残りませんでした。よく見ると画面下の雄以外にもう1匹、雌の下に潜りこんでいるようです。
周囲にもたくさんの雄が飛び回っていましたが、ほとんど静止しないので撮影は出来ませんでした。雌が翅端まで7mmほどの大きさですが、種が分かりません。
(2012.11.09・神戸市中央区)
| 固定リンク
「膜翅目」カテゴリの記事
- モチノキタネオナガコバチ(2019.07.27)
- ナガコバチ科の一種(?Metapelma sp.)(2019.07.23)
- ウスマルヒメバチ亜科の一種(Lissonota sp.)(2019.07.18)
- フサトビコバチの一種(?Cheiloneurus sp.)(2019.07.12)
- アミメアリ(2019.07.04)
コメント
今の時期に飛ぶ羽アリは少なく、少ない候補から翅脈が一致するものを選ぶと、サクラアリが該当します。例えば体色や顔などはぱっと見でトビイロケアリそっくりなのですが、トビイロケアリの飛翔時期は7~8月で、メス羽アリの翅脈の真ん中辺り(ハチで言うとM+Cu脈とM脈が交差する所)にほぼ菱型となる脈があります。サクラアリのメス羽アリには菱型の部分が無く、時期が晩秋で、全国的にもポピュラーなアリです。大きさ的に7ミリは大きく感じますが、ギリギリあり得る大きさだと思います(リンク先=方眼に乗ったメス採集個体の参考画像)。大きなメスの腹部側面と腹面に居るのがオスの羽アリ(体色がメスよりじゃっかん濃いめ)です。
投稿: フッカーS | 2012年11月22日 (木) 01時46分
すいません。リンク先のURLを書くのを忘れてました(笑)。
http://shiroari.txt-nifty.com/blog/2011/10/post-cc6a.html
投稿: フッカーS | 2012年11月22日 (木) 01時48分
フッカーSさん、おはようございます。
実は最初トビイロケアリかと考えたのですが、写真が拙い上に羽アリの画像は図鑑やネット上にも少なく、調べかねていました。こんなに寒くなってから出てくる羽アリもあるのかとは思いましたが、まず飛翔時期から絞り込めば良かったんですね。大きさを7mmとしたのは翅端までの長さですから、リンク先の画像の個体とほぼ同じだと思います。タイトルを変更しておきます。いつもありがとうございます。
投稿: おちゃたてむし | 2012年11月22日 (木) 06時45分
この時期にこの形、周りに多数の雄で集団で結婚飛行という点からも間違いなくサクラアリですねぇ。
そっくりなトビイロケアリやカワラケアリは書いてある通り初夏ですなぁ。
自分、今年、この二種のどちらか、あるいは両種と思われる女王はすでに採集してたりw
何匹か飛行後の女王採集したんですが、この働きアリを一匹で育て上げるまでの間、女王生存率は個体差が激しく、同じ環境でもうまくいく女王とすぐに死んでしまう女王と二極化しますね。
今年は4匹今まで飼育できてますが、2匹は働きアリが少なく、不調です。
サクラアリ女王は今年一匹だけ採集できたのですが、うっかり潰しちゃったんですよね(汗)
残念・・・
投稿: ムツギアリ | 2012年11月22日 (木) 23時31分
ムツギアリさん、おはようございます。
ご確認ありがとうございます。
羽アリは時々撮るんですが、働きアリとはだいぶ体型が違うし、見比べられる写真や図もあまりないものですから、ほとんどよく調べもせずにそのままになっています。ブログを拝見するとたくさんの種類のアリを飼育されているんですね。女王の生存率に大きな差があるというのは面白い話だと思います。幼虫時代の栄養状態に違いがあるんでしょうか。実際に飼育されている方でないとわからないことですね。
投稿: おちゃたてむし | 2012年11月23日 (金) 06時44分