ダンダラチビタマムシ
近所の公園でも何種類かのチタビタマムシ類が見られるのですが、どれも小さくて判別しづらく、以前から気になっていました。そこでちょうど1匹見かけた機会に持ち帰って深度合成撮影をしてみました。
アラカシの葉の上にいたものですが、ダンダラチビタマムシだと思います。
2枚目の腹面像を見て、折角採集してきたのに脚が一本欠けていたかと慌てましたが、よく見ると右後脚は胸部と腹部の間の隙間にきっちり収まっています。ムシクソハムシでも同様の構造が見られましたが、うまく出来ているものですね。
体長は3.5mmです。
(2012.10.24・明石公園にて採集)
| 固定リンク
「膜翅目」カテゴリの記事
- モチノキタネオナガコバチ(2019.07.27)
- ナガコバチ科の一種(?Metapelma sp.)(2019.07.23)
- ウスマルヒメバチ亜科の一種(Lissonota sp.)(2019.07.18)
- フサトビコバチの一種(?Cheiloneurus sp.)(2019.07.12)
- アミメアリ(2019.07.04)
コメント
おはようございます。
甲虫の構造には不思議な形があるんですねー、(腹面をまじまじと見る機会が少ないせいかもしれませんが)。後胸中央に20個強のイボ状突起が円内に集まったように見えるものは、いったいなんでしょう。腹部1節目の中央にあるヘソの様なくぼみも・・・・・。これらは雌雄の判別に使えないのかなー。
投稿: ezo-aphid | 2012年11月18日 (日) 08時49分
チビタマムシは背面から見ると他種と酷似したものが多くて紛らわしいのですが、精密なアップが撮れるなら腹面を撮って比較するのが最も区別しやすいのかもしれませんね。私は虫をときに腹面を出来るだけ撮ろうと思ってますが、クズノチビタマムシやヤナギチビタマムシの腹面とは構造の違いが顕著なように見えます。私が撮った不鮮明な写真でも、前述2種の腹面とはまったく違って見えます(私の場合、ここまで細密な写真が撮れないので、比較に向いてないですが・・・orz)。チビタマムシの検索では頭楯板の形状が使われてるのを見ますが、腹面の構造の方が見やすくて良い感じです。同定に際して、チビタマムシ全種の腹面が画像で比較出来ないのが悔やまれます。
投稿: フッカーS | 2012年11月18日 (日) 20時13分
ezo-aphidさん、こんばんは。
甲虫の、背面はあまり凹凸もなく滑らかなのに、腹面を見ればいろいろ複雑な機構が詰まっているところはちょっと自動車を思わせますね。ご指摘の、イボ状突起の集まりやヘソのような窪みはいかにも何か特別の機能を持っているように見えますが、どうなんでしょうか。いつも様々な文献を渉猟しておられるezo-aphidさんなら探し出して下さると思うのですが・・・。
投稿: おちゃたてむし | 2012年11月18日 (日) 21時38分
フッカーSさん、こんばんは。
さすがに目のつけどころが違いますね。確かにこの仲間は背面の模様などはよく似たものが多いし、特に写真では光線の具合によってかなり違って見えるので、腹面の特徴が使えれば同定し易くなるでしょうね。フッカーさんの「東京23区内の虫」でクズノチビやヤナギチビの腹面画像を見ると、ご指摘の違いがよく分かります。私は虫撮りの際にひっくり返して腹面を撮るということはあまりしたことがなかったのですが、チビタマムシに限らず、同定の難しそうなものは可能であれば腹面も撮っておくに越したことはないでしょうね。今後心がけたいと思います。ありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2012年11月18日 (日) 21時56分