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2013年1月 9日 (水)

コガネコバチ科の一種(Moranila sp. )(改題)

* 2013.01.11・追記とタイトル変更 *

ezo-aphidさんか上條先生にお尋ねいただいたところ、「これはMoranila sp.です。」とのご返事でしたので、タイトルに属名を入れました。カイガラムシに寄生するそうです。詳しくはコメントをご覧下さい。

冬場の葉裏探しも同じ場所で毎年やっているとお馴染みさんばかりになって新顔にはなかなかお目にかかれませんが、このハチは初めてだと思いました。コガネコバチ科だと思いますが違うかも知れません。体長1.5mmくらいで、ヤツデの葉裏にいました。撮り始めるとすたすた歩き出したのでまともな写真は1枚しか撮れず、そのまま採集して帰りました。2枚目以降はCombineZPによる深度合成画像です。

_dsc21812

20121225_koganekobachi_a

20121225_koganekobachi_b

20121225_koganekobachi_c

面が透けているようです。触角の節数を確認できる写真が撮れませんでした。

(2012.12.25・明石公園)
 

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膜翅目」カテゴリの記事

コメント

おはようございます。撮っても撮っても同じ虫ばかり...羨望の眼差し...
これまた変わったハチですね。頭部の造形が見た事無い感じですね。種名が判明するのが楽しみです(^^。

投稿: BABA | 2013年1月10日 (木) 08時45分

むむっ、なんという形。ずんぐりむっくりでかわいらしく見えます。
頭胸部を前後に圧縮したようで、大きな頭、胸背の彫刻、大きな(たぶん)第1腹節が特徴的ですねー。
欧州の図解検索(Boucek,1991)というのを眺め、コナカイガラ類に寄生するという(たとえばEunotusなどの)属に近いように見えました。もちろん、私に判るはずもないので、先生に伺ってみます(ご苦労の見返りに、うまく属名の見当がつけば嬉しいのですが)。

投稿: | 2013年1月10日 (木) 08時48分

たびたびの記名忘れ、失礼しました。
中国のEunotinae亜科(Xiao & Huang,2001)というのがありましたのでご紹介。この5属の中にあるといいのですが・・・・。
www.nhm.ac.uk/resources/research-curation/projects/chalcidoids/pdf_X/XiaoHu2001i.pdf

投稿: ezo-aphid | 2013年1月10日 (木) 13時08分

BABAさん、こんばんは。
撮っても撮っても・・・は私も全くご同様ですが、たまには見たことのないのも出てきて貰わないと困りますね。最初ルーペで見たときはおなじみのヒメコバチかと思ったのですが、撮ってからモニタを確認すると違っていました。何者でしょうね。

投稿: おちゃたてむし | 2013年1月10日 (木) 20時52分

ezo-aphidさん、こんばんは。
科名は合っているようでほっとしました。腹部を見るとハラビロクロバチみたいで、こんなコガネコバチがいるのかなと思っていましたが、「中国のEunotinae亜科」を見るとちゃんと似たような体型の奴が出ていますね。属を割り出せるだけの特徴が写っていればいいんですが・・・。

投稿: おちゃたてむし | 2013年1月10日 (木) 21時12分

先生からお返事を頂けました。「これは Moranila sp. です。頭部の形、中胸背板と小盾板の長い剛毛の配列、長い腹部第1節、前翅の色などから容易に判別できます。なお触角はpedicel と clubの間に5節あるだけです。この属はカイガ ラムシに寄生します。」・・・・中国の報文の検索表どおりでしたね。

雄の形がどんなものか調べてみました。下記報文にTomocera(=Moranila) californica の新種記載があり、最終頁に全体図が載っています。Fig3が雄、Fig4が雌ですが、触角と腹部の違いが目立ちますね。www.nhm.ac.uk/resources/research-curation/projects/chalcidoids/pdf_X/Howard881.pdf
Data Baseで分布を調べると、世界に9種いるうち8種はオーストラリア圏で、上記の M. californica だけがそのほかに欧州・北米・中国などに分布(を広げて?)しています。
なお、M. baeusomorphaという種がいるそうですが、たぶんタマゴクロバチ科のBaeus(ダルマタマゴクロバチ)属に似てるんでしょう。・・・これは、Aclerisさんところで紹介されてましたが。

投稿: | 2013年1月11日 (金) 19時03分

ezo-aphidさん、こんばんは。
早速お伺いを立てていただきありがとうございます。最初科名も自信がなかったのですが、属まで判明して撮影に手間をかけた甲斐がありました。
ご紹介いただいた報文のT.californicaの雌の図を見ると、体型はよく似ていますが触角が随分立派ですね。ヒメコバチ類では派手な触角は雄に多いようですが、この仲間では雌を求める雄よりも寄主を探す雌の方がより敏感な触角を必用とするんでしょうか。
Aclerisさんのダルマタマゴクロバチを見て、掲載時にこんなタマゴクロバチもいるのかと驚いたことを思い出しました。M. baeusomorphaの種小名はいつぞやのEuplectromorphaと同じつけ方なんですね。
早速タイトルに属名を入れておきます。先生に宜しくお伝えください。

投稿: おちゃたてむし | 2013年1月11日 (金) 21時04分

また記名を・・・・。
雄は「派手な触角、貧相な腹部」をしてるので、これは雌ですねー。

投稿: ezo-aphid | 2013年1月11日 (金) 21時34分

ezo-aphidさん、
すみません、うっかり取り違えていました。やっぱり派手な触角の方が雄だったんですね。次はそっちも見つけたいものですが、冬場には難しいでしょうね。

投稿: おちゃたてむし | 2013年1月11日 (金) 22時05分

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