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2013年2月23日 (土)

ジュズダニ科の一種(改題)

* 2013.02.23・追記とタイトル変更 *

ezo-aphidさんからこれはササラダニの仲間のジュズダニ科の一種であろうということと、Aclerisさんの「いもむしうんちは雨の音」に詳しい記事があることを教えていただきました。最後の写真に見える耳のような形をしたもの胴感杯、その中から出ている毛は胴感毛という器官で、触角の役目をするもののようです。「ダニの一種?」としていたタイトルを上のように変更しました。

一昨日出したボウサンゾウムシを撮っているとその横にこんな奴が歩いてきました。初めて見る顔ですが、ダニでしょうか。

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体を木屑のようなもので覆っています。体長1.3mmくらいです。

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同じ場所にもう一匹。こちらは随分黒っぽいですが、色の違いは被覆物によるもののようです。

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頭の上両側に見える、中から毛が一本伸びた
耳のような器官は何でしょうか。

(2013.02.12・姫路市 広峰山)

 

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ダニ」カテゴリの記事

コメント

とりあえずササラダニ類を探したら、ジュズダニ科Damaeidaeというのに行きあたり、これに近いようです。Aclerisさん(2008.02.02)の画像と説明が参考になると思います。
「耳のような器官」は胴感杯(偽気門)と言い、そこから出ている胴感毛(偽気門器官)とともに、触角の役目を果たすもののようです。

投稿: ezo-aphid | 2013年2月23日 (土) 08時51分

ezo-aphidさん、こんばんは。
馴染みのない体型だったのでこれがダニかどうかも自信がなかったのですが、おかげさまですっきりしました。Aclerisさんの記事を拝見すると数珠のような足や胴感杯・胴感毛もよく似ていることがよく分かります。普通は地表に暮らしている仲間なんですね。普段から落ち葉をかき分けて虫を探すということはほとんどやらないので、馴染みがないのは当然かも知れません。タイトルを訂正しておきます。ありがとうございました。

投稿: おちゃたてむし | 2013年2月23日 (土) 20時50分

「日本産土壌動物」(1999)で青木さんの検索表と解説を見てきました。検索表には、脱皮殻と泥を背負うものとしてジュズダニ科が載っていましたが、全種が常にせおってるものかは判りませんでした。当時までに記録された17種は、体長 0.27-1.05mm とあるので、これはかなり大きいほうになります。2002年12月の「日本産生物種数調査」のリストでは、ジュズダニ科の既知種は20種、推定未知種は15種とされてるので、これは未記録種なのかもしれません。背中のゴミを剥がして、背毛の形などを見たいですね。
リストによれば、国内産ササラダニ亜目は107科で、既知種630種ほど、推定未知種300種ほどとなっています。まだまだ無名のササラダニ類は多いようです。

投稿: ezo-aphid | 2013年2月26日 (火) 19時13分

ezo-aphidさん、こんばんは。
これでも大きい方なんですね。体に纏っているのはゴミのようなものだけかと思っていましたが、ウズタガダニみたいに脱皮殻も一緒に背負っているんでしょうか。クサカゲロウの幼虫の背負っている荷物などに比べるとかなりしっかりくっついているように見えるので、これを剥がして観察するのは難しそうです。
普段地表付近の虫を探すことが少ないので、もう少しそちらの方に注意を向ければ面白いだろうと思っているのですが、この歳になると地べたにしゃがみこんでの虫探しはきついですね。いろいろお調べいただいてありがとうございます。

投稿: おちゃたてむし | 2013年2月26日 (火) 20時55分

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