アシブトコバチ科の一種(Antrocephalus sp.)(改題)
* 2013.02.16・追記とタイトル変更 *
ezo-aphidさんからいただいたコメントではAntrocephalus属としてよさそうなので、タイトルに属名を入れました。
体長4.6mmほどのアシブトコバチです。北隆館の大図鑑を見ているとチビツヤアシブトコバチ Antrocephalus japonicus あたりに似ているようなのですが、こちらの方が体長が少し大きいし触角や脚の色も異なります。農業環境技術研究所の同属3種のタイプ標本を見てもぴったり一致するものはないようなので別属なのかも知れません。オオバヤシャブシの樹皮下で見つけました。
失礼してひっくり返って貰いました。雌のようです。
(2013.02.08・学が丘北公園)
| 固定リンク
「膜翅目」カテゴリの記事
- モチノキタネオナガコバチ(2019.07.27)
- ナガコバチ科の一種(?Metapelma sp.)(2019.07.23)
- ウスマルヒメバチ亜科の一種(Lissonota sp.)(2019.07.18)
- フサトビコバチの一種(?Cheiloneurus sp.)(2019.07.12)
- アミメアリ(2019.07.04)
コメント
うーん、困りました。
よくは見えないのですが、1)翅脈前縁部(marginal vein)は短い、2)触角挿入口(antennal socket)が複眼最下縁より低い、3)小楯板の先端部が分岐せず、ほぼ直線的、とすると、やはりAntrocephalus属の一群に落ちますね。そのうち後腿節が黒いものでは、雌の体長はイシイツヤが5.3-5.7mm、チビツヤが2.9-4.1mmと記録されています。イシイツヤの小型か、ひょっとして未記録種なのかなぁ、という印象です。
投稿: ezo-aphid | 2013年2月16日 (土) 13時47分
ezo-aphidさん、こんばんは。
図鑑やネット画像との絵合わせだけでチビツヤに近いのかな、と考えていたのですが、このように具体的に属の判別点を教えていただけると勉強になります。イシイツヤもタイプ標本の写真を見るとよく似ていますが、脚の黄色部が広いのが気になります。とりあえずタイトルはAntrocephalus sp.としておきます。ありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2013年2月16日 (土) 20時55分