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2013年5月 9日 (木)

ミバエ科の2種(Acidiella ?yasumatsui及び A. kagosimensis)(改題)

* 2013.05.17・追記とタイトル修正 *

 ほげさんより、写真の2匹はどちらも雌で、1枚目はやはりBABAさんの撮られたものと同じで Acidiella yasumatsui ではないかと、そして2枚目は別種で アケビハマダラミバA.kagoshimensis(Miyake) であろうとのコメントをいただきました。詳しくはコメントをお読み下さい。タイトルを「ミバエ科の一種(?Acidiella sp.)」から表記のように変更しました。

* 2013.05.10・追記 *

 写真の2匹は同じ種の雌雄ではないかと考えていたのですが、ezo-aphid さんから尾端の形どちらも雌のようだとご指摘をいただきました。とすれば2匹は別の種である可能性が高そうです。

別の日に別の場所で撮った2匹のミバエです。
最初のは先月のBABAさんのブログで紹介されたものと同種ではないかと思います。これはほげさんからのコメントで Acidiella yasumatsui (Ito)の可能性があるとされています。2枚目の個体もよく似ているのですが翅紋が少し違います。比べると体のわりに翅が大きく、複眼間が狭いことから最初の個体が雌だとすれば2枚目は同種の雄ではないかと見当をつけました。

_dsc77852
こちらは翅紋などBABAさんの撮られたもの
よく一致します。複眼の色が違って見えるのは照明の角度の問題でしょう。クチナシの葉裏にいました。体長約5mmです。
(2013.05.01・神戸市中央区)

_dsc81652
こちらはやや小さく体長約4.5mm。1枚目と比べると翅紋が異なり
黒色部が広いのですが、胸部や頭部背面の剛毛は見える限りではよく一致します。同種の雄ではないかと思ったのですが別種かも知れません。ヤブニッケイの葉裏にいました。
(2013.05.02・明石公園)

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コメント

こんにちわ、どちらも雌に見えますが・・・・。
以前のAcidiella sp.(2011.07.25)の雌雄に比べると、尾端の形は雌のようです。(ミバエ科の多くでは複眼間の幅に雌雄差は無い?のかもしれません)
Acidiellaの分類は、アケビ科・ウコギ科の潜葉斑をもち帰り、羽化成虫を見ないと進まないのでしょうね。・・・・むかし、晩秋にタラノキの葉柄基部からミバエ蛹を得たことがあったのですが、羽化成虫は見ませんでした。

投稿: ezo-aphid | 2013年5月10日 (金) 08時23分

ezo-aphidさん、こんばんは。
なるほど、一昨年の Acidiella sp.では雄の尾端の形はかなり違いますね。撮影時期が同じで、形もよく似いていながら違いもあるということから同種の雌雄ではないかと思ったのですが、どちらも雌ですか・・・。とすれば2匹は別種でしょうか。翅紋は個体変異の範囲内に入るかも知れませんが頭部の形の違いを見ると別種の可能性が高そうですね。ご指摘ありがとうございました。

投稿: おちゃたてむし | 2013年5月10日 (金) 20時09分

お久しぶりです。ほげです。

ezo-aphidさんのご推察どおり、お写真のミバエは両方ともメスです。
共にAcidiella属のであることも間違いなさそうで、翅紋の違いから互いに別種であろうと思われます。

前者のミバエは、BABAさんのブログでお見かけしたものとよく似ているので、A.yasumatsuiかなと。体長がやや大きめなのが気になりますが。

後者のミバエは、A. kagoshimensis (Miyake)のメスかと思います。和名は「アケビハマダラミバエ」といいまして、その名のとおり幼虫の寄主植物がアケビ類(潜葉性)であることが分かっています。また、本種は翅紋および翅の形状に雌雄差があり、オスは翅紋が茶褐色(以前このブログに出てきたA. funesta似のミバエみたいな感じ)になり、さらに翅端がやや尖ったような形状になります。

成虫の得られた近所にアケビが群生していれば、幼虫が得られるかもしれません! では。

投稿: ほげ | 2013年5月16日 (木) 22時45分

ほげさん、おはようございます。
このくらいの翅紋の違いは同種内でもあり得るかと言う気もしていたのですがやはり別種でしたか。
早速「アケビハマダラミバエ」で検索して大阪府立大学のサイトで雄のホロタイプの写真を確認しました。確かに色は薄いですが斑紋はよく一致しますね。このサイトの標本写真は記事を書く前に一通り目を通したはずなのですが全く気がつきませんでした。
両種とも幼虫はアケビを食べるとのことですが、後者を撮った公園では毎年アケビが生えてくる場所はあります。ただちょうどほど良く繁ってきた頃にごっそりと刈り取られてしまうので幼虫を見つけられるかどうか分かりませんが、気をつけておきます。
詳しいコメントをありがとうございました。

投稿: おちゃたてむし | 2013年5月17日 (金) 07時55分

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