ミズアブの一種の産卵(Wallacea ?tsudai)
* 2014.05.03・追記とタイトル修正 *
写真の雌について ezo-aphid さんから Wallasea tsudai を有力候補として挙げていただいたので、タイトルに種名を加えました。また一昨年の記事の雌は同属別種(W.?albiseta)のようです。詳しくは2014.05.03の記事へのコメントを参照してください。
先月クロツヤバエ科の一種(?Lonchaea sp.)の産卵を見た同じ場所で、今度はミズアブの一種が同じように産卵していました。
季節が違いますが、一昨年9月に別の場所で衰弱したエノキの幹に産卵していたもの(?Wallacea sp.)とよく似ていて、同種ではないかと思います。数匹が同じ場所で産卵していて大きさにもばらつきがありましたが、概ね3.5mm前後の体長です。
(2013.05.21・学が丘北公園)
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コメント
Krivosheina(2002)さんの「Review of Xylophilous Wallacea」というロシア語文献に、雌雄の検索表があるようです。Xylophilousの名前からみて、Wallacea属幼虫は樹木に棲む幼虫を捕食するのだと思います。
それに則り日本に分布する(であろう)種を整理したのが、「ミズアブ図鑑」の5種なのでしょう。どれも真っ黒で、どこで見分けるのか見当がつきません。学名から察するに、黒い脛や(部位は不明ですが)白い刺毛などを特徴としてるのかも。
投稿: ezo-aphid | 2013年5月31日 (金) 19時35分
ezo-aphidさん、こんばんは。
ロシア語文献まで出てきましたか。ほんとにいつもお手数おかけします。
冬場に朽木の樹皮を剥いだりするとミズアブらしき幼虫が時々見つかりますが、その中にこの種も混じっていたのかも知れません。捕食性のものがいるとは思いませんでした。かなり普通な種だと思うのですが「ミズアブ図鑑」のWallacea属は写真だけでは違いが分かりませんね。でも属まで判明しただけでも充分満足しています。ありがとうございました。
投稿: おちゃたてむし | 2013年5月31日 (金) 20時39分