シロスジカミキリ産卵
日も傾いて林の中が薄暗くなった頃、低い土手の上に生えたアラカシの幹をなんとなく見上げた途端この人と目が合いました。
この公園では大変繁栄しているシロスジカミキリですが、明るいうちに目にすることはあまりありません。前脚を拡げて踏ん張った姿勢はもしや?と思って土手に上がって裏から見ると・・・
やはり産卵中でした。
産卵のための擂鉢状の穴は大顎で齧って開けます。その様子は2年前の記事に出していますが、今回は撮影できませんでした。
この精悍な面構えは子どもの頃から大好きでした。
腹端を差し入れたまま時々体をぐるりと回して向きを変えていましたが、撮影していた20分ちょっとの間同じ穴から離れずに産卵を続けていました。
アラカシの生木の中で成長し羽化した成虫が樹皮を噛み破って脱出してくる様子はこちらの記事に出しています。
(2013.06.17・明石公園)
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コメント
すごい口器ですねー、鋼線を切る道具「パワーメタルカッター」みたい。
カミキリムシの産卵のしかたは考えたこともありませんでしたが、ふか幼虫の摂食部が形成層あたりとすると、この方法しかありえませんよね。産卵後、乾燥防止のために何かで覆うようなことをするのでしょうか?
投稿: ezo-aphid | 2013年6月29日 (土) 17時32分
ezo-aphidさん、こんばんは。
クワガタほど派手ではありませんが、この黒光りする質感がいかにも強力に見えますね。
この季節、シロスジカミキリの擂鉢状の産卵跡は沢山見られますが、何かで覆ったような形跡はないようです。ただ擂鉢の底に穴が開いているようにも見えないので、ひょっとしたら産卵後に地ならしのようなことはするのかも知れませんが、実際に見たわけではありません。この次産卵を見る機会があればもう少し気長に観察してみます。
投稿: おちゃたてむし | 2013年6月29日 (土) 20時15分