キクイムシ科の一種(?Xyleborus sp.)
多分アラカシだと思いますが、切り株の上を歩いていたキクイムシの一種です。
甲虫図鑑でキクイムシ科を眺めてみるといずれも寸胴で似たり寄ったりの外見の種がずらりと並んでいて手強そうですが、その中では Xyleborus属(21種も載せられていますが)が最も近いと判断しました。この仲間は林業害虫として重要なせいかいくつもの海外サイトで多数の標本写真を見ることができますが、ここでもXyleborus属として良く似たものが出てきます。
体長約2.8mm、これまでに撮ったことのあるこの仲間の中では大きめです。ほとんど立ち止まってくれないので撮影が思うようにいきません。
図鑑の亜科の検索表を読むとIpinae亜科の多く(Xyleborus属も含まれる)が“前胸背の前方が瓦状片に覆われる”とあります。
体の後端は独特の形状をしています。図鑑でXyleborus属を順に見ていくとシャウフスキクイムシ Xyleborus shaufussi の説明に“体長2.6-3.1mm、上翅斜面部は会合線に沿って深くくぼみ、側方に4~5個の小突起をそなえる”とあって、どうもこの種が怪しいような気がするのですが、他に参照できる画像も見つからないので決められません。
キクイムシだけに木屑を一杯つけていると思っていたら、よく見るとたくさんの小さなダニもくっついていました。かなりトリミングしてみましたが、体長0.15mmくらいしかないので体形もよく分かりません。
(2013.05.31・明石公園)
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