ナガコバチ科 Anastatus sp.の産卵
サクラの葉の表に産卵管を突き刺しているナガコバチ科Anastatus属の一種です。体長約2mmで、これまでに見たナガコバチ科の雌の中ではかなり小型です。
何も無い葉面に産卵しているように見えますが・・・
実は葉の裏には蛾の卵塊がくっついています。おそらくマイマイガのものでしょう。
ハチは産卵の前後、卵塊の上や周囲をくまなく歩き回っていたのですが直接卵塊に産卵管を刺すことはありませんでした。ぶ厚い覆いが邪魔になって中の卵まで届かないのではないかと思います。卵塊の葉に接した側にはこの覆いが無いか、ごく薄いのかも知れません。以前に同属のフタスジタマゴバチA.japonicusがやはりマイマイガのものと思われる卵塊に産卵するのを見ていますが(2012.07.24、2012.09.07の記事)、そちらは一回り大型で3mm以上の体長があります。
産卵管を根元まで突き刺しました。
こちらの方が体長がかなり小さいですが、3年前の記事に出したAnastatus sp.によく似ています
半月ほど前に同じ場所で見つけたカメムシ卵からナガコバチ科の雄と思われるコバチが羽化してきて、ezo-aphidさんからAnastatus属の可能性を教えていただきましたが、ひょっとしたら同種なのかも知れません。
(2013.07.10・神戸市中央区)
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