オナガバチの一種(Megarhyssa sp.)の産卵
このブログでは度々登場している(2011.06.12、2010.06.10など)大型のヒメバチですが、今年この公園では手頃なエノキの立ち枯れが少ないのかあまり見かけていません。見つけた時は産卵を終えたところだったようで、何枚か撮るうちにさっさと産卵管を引き抜いて飛び去ってしまいました。
2枚目と3枚目で腹部をよく見ると、末端に近いあたりの節がぱっくりと口を開けて内部を貫く産卵管の一部が見えています。以前紹介したシリアゲコバチでも同様の構造が見られましたが、これもやはり長すぎる産卵管を使いこなすための仕組みなんでしょう。
ところで以前から不思議に感じていることがあります。このオナガバチの寄主とされるヒラアシキバチでは産卵後に産卵管を引き抜くのが大仕事のようで、腹部を左右に大きくねじるようにしながら長い悪戦苦闘しているのを見ることがよくありますし、またついに抜くことが出来なかったのか、突き刺さった産卵管とそれに続く腹部の外殻の一部が産卵場所に残されているのも珍しくありません。それに比べてこのオナガコバチの産卵管は遥かに長いのにも関わらずいつも易々と引き抜いているのは何故でしょうか。確かにキバチの方が産卵管が太いようにも見えますが理由はそれだけではないような気がします。
(2013.06.17・明石公園)
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