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2013年7月18日 (木)

オオホシオナガバチ雌雄

先日大型のオナガバチの一種(Megarhyssa属の未記載種)を撮影したエノキの立ち枯れに、この日は同属のオオホシオナガバチの雌雄が数匹集まっていました。
先日アラカシに1匹だけ来ていた雌を出したばかりですが、この場所ではこれまであまり見かけていなかった種です。

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この手の寄生蜂の例に漏れず体の大きさにかなりばらつきがありますが、先の未記載種に比べるとおおむねひと回り小型です。数匹の雌が触角で探りながら幹を歩き回り産卵場所を探しているようでしたが、なかなか産卵行動に入りません。

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この雌は片方の翅が少し捩れています。

_dsc4109
雄達は雌の羽化を待っているのでしょうが、まだその気配を察知していないのか差し迫った動きはありませんでした。雌の誕生の際にはおそらくさらに多数が集まってきて例の未記載種で見られるような大騒ぎを演じることになるのでしょう。
しかし産卵場所を探して目の前を歩き回っている雌が目の前を横切ろうがぶつかろうが全く興味を示さないのが不思議です。写真をよく見ると翅の斑紋には少し変異があるようです。

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雌が産卵管を突き立てる動作は何度か見ましたが実際の産卵には至りませんでした。
大型の未記載種と同じくこの種もヒラアシキバチを寄主としているようで、周囲にはこのキバチのものと思われる産卵管と腹部の外殻が多数残っていました。ただそよかぜさんのブログではこの蜂の産卵が6月初めから9月初めまで見られたことが紹介されていて、アラカシに来ていたことも考え合わせるとヒラアシキバチ以外にも寄主がありそうにも思えます。

(2013.7.11・明石公園)

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